パパにとっての子育ては<br>ママを笑顔にしてあげることが大切!

「みんなの子育て」4回目となる今回は、パパが初登場です。
パパならではの視点で育児をお話しいただきました。

1歳半を迎えた第一子、悠輝君の育児に奮闘中の橋本さん。悠輝君が産まれる前は、子育てがどういうものなのか、全く想像もつかない未知の領域だったそうです。会社の先輩パパたちに、どんなことをしたらいいのか、何が大切なのか、それとなく聞いてみることから始まった育児ですが、今では奥様に「自慢のパパ」と言われるほどのイクメンぶりを発揮されています。

 

ママがストレスをためないように温泉で気分転換

kosodate004_img03子育ての率直な感想を伺うと「楽しいですね!実際には大変ですよ(笑)。でも可愛いから一緒にいられるんでしょうね」。そう答えてくださった橋本さん。育児休暇などは取らずに、専業主婦の奥様をサポートするかたちで、子育てに取り組まれています。

奥様は、妊娠中期頃まで船酔いしているようなつわりが続いて、料理をするのも辛い時期があったそうです。つわりがひどい時は、橋本さんがお弁当や果物を買って帰ったり、うどんなどを作ってみたりされたそうですが、奥様は気分が悪くて食べられないこともあったと言います。何をしたら気分が楽になるか、食べられるか、奥様のために何ができるかわからなかった時は、ご自身も悩まれたとか。

そこで奥様が心身ともにストレスなく、赤ちゃんと健やかに過ごせるようにすることが一番だと考え、週末にはご夫婦の楽しみでもある温泉に度々出かけるようにしました。温泉につかるとお腹の重さも気にならないですし、温まりながらお母様やご友人と赤ちゃんの経過について話す時間は、奥様にとっても充実した良い気分転換になったと話してくれました。

 

“子育てというと、子どもといかに向き合うかに意識が向きがちですが、お母さんをケアしてあげることが大切ではないでしょうか。お母さんが笑顔でいると、自然に子どもも笑顔になると思います。それは子育てにおいて非常に大事なことだと思いますから、とにかく僕は妻が笑顔でいられるようにすることが自分の役割だと思っています。”

「早い段階から子育て参加すべき」という
先輩のアドバイスに従って。

kosodate004_img01奥様の妊娠が分かった後、会社の同僚や先輩などに育児についてそれとなく聞いてみたところ「忙しくても、なるべく早くから育児に参加するのが大事。でないと後々まで言われるから(笑)」と助言されたそう。40代の働き盛りの男性にとって、フルタイムで働きながらの育児参加は楽なことではありません。それでも夜の授乳やおむつ交換をしたり、食器洗いは自分でするようにしたりと、何でも挑戦してみたそうです。

平日は仕事が忙しく、帰宅した時には悠輝君は夢の中…ということも少なくありません。だからこそ、週末は一緒にお風呂に入ったり、お出かけしたりと、悠輝君と触れ合う時間を積極的に作っています。

最近の悠輝君は、階段が上れるようになって2階に上っては自分で拍手をして達成感に浸っているそう。ところが、降りられなくて泣いてしまうという何とも微笑ましいオチが。そんな毎日の中で、新しいことができるようになった瞬間を目にすると、日々成長しているんだなとうれしくなります。

 

“息子は食べ物の好き嫌いがなくて、何でもよく食べてくれます。最近はメカブ納豆しらす入りの卵焼きにハマっていて、そのおかげかお通じも快調です(笑)。それと毎日お昼寝をして、夜も12時間ぐらいしっかり寝ています。おかげで周りの子に比べてずいぶん体が大きくて、風邪をひいたり体調を崩したりすることもほとんどなくて、その点は本当にありがたいですね。”

寝かしつけ後の晩酌で夫婦のコミュニケーションを。

ご夫婦ともにお酒が好きなことから、晩酌をするのが習慣だそう。日中の悠輝君の様子を奥様に聞かせてもらったり、今後のことを話し合ったり。悠輝君を寝かしつけた後にお酒を酌み交わす時間は、お二人の大切なコミュニケーションになっています。

また妊娠期間中と同様に、悠輝君が産まれた後も家族で温泉に行っている橋本家。奥様がゆっくり温泉を楽しめるように、橋本さんが悠輝君と一緒に男湯に入ることもしばしば。小学生くらいのお子さんとお父さんが一緒にいることはあっても、乳幼児を連れているお父さんは滅多にいないので、珍しがられることも多いそうです。

 

kosodate004_img06まだ1歳半の悠輝君と一緒にできることは限られていますが、そろそろ水泳や音楽教室、ジムなど、何か習い事に通わせたいそうです。ゆくゆくは趣味のゴルフも家族で回ってみたいと夢は膨らみます。

今はまだパパ友と呼べる人はいませんが、近所に悠輝君と同い年のお子さんがいるので、いずれはそのパパたちと仲良くなれればと思っています。

 

“育児はやはりお母さんが中心になりますし、その負担は非常に大きいと思いますが、お父さんもすごいなと思います(笑)。平日は働いて休日は育児や家族のケアとなると、じゃあお父さんはいつ休むんだ?ということになります。父親になってみて改めて、仕事をしながら育児に取り組んでこられたすべてのお父さんを尊敬します。”

 

始めは抱っこの仕方もぎこちなくて、泣かれた時のあやし方も分からなかったというパパも、今では一緒に温泉に入れるほどに。それは先輩の助言を受けて、乳幼児の頃から積極的に育児に関わってきた経験のたまものだと思います。幼いわが子と向き合える時間は、長い人生の中でほんのわずか。大変ではあっても、その時間はきっとかけがえのない宝物になることでしょう。

パパに聞きました!

おすすめのベビーグッズを教えてください

空気穴が開いている哺乳瓶がおすすめ。

哺乳瓶は、乳首の横に小さな穴が開いているものが良いと妻の友人にすすめられ、買ってみたところ、本当に良かったです。それまで使っていた穴なしのものと比べて、すごく楽そうに飲んでいて、飲む時間も短くなりましたね。

 

ベビーローandハイチェアは長く使えるので◎

フラットにも椅子にもできるので、新生児から3~4歳まで使えると聞いて購入しました。離乳食を始めた5か月頃に立てて椅子にして座らせてみたらすごく気に入って、これに座らせると今も一番落ち着きますね。

 

バスチェアに座らせて洗髪時間を確保!

子どもと一緒にお風呂に入ると、自分が髪を洗っている間は、どうしても子どもの相手がおろそかになります。この椅子に座らせておもちゃを持たせておくと、案外静かに一人で遊んでくれるので、その間に頭や体が洗えてとても重宝しています。

 

寝かしつけは「カフカくん」

kosodate004_img075か月~10か月頃まで愛用していた人形で、寝かせる時やぐずった時にとても役立ちました。音楽が鳴るようになっていて、これを使うと本当によく眠ってくれました。『ふかふかかふかのうた』という楽しい曲がお気に入りで、よく聞かせていましたね。

 

お散歩には妻手作りの紐付きリュックが活躍。

kosodate004_img08三輪車やベビーカーより、歩きたがる時期になりましたので、妻の手作りリュック(紐付き)で散歩をしています。道路への飛び出し防止や迷子防止で何かと役に立っていて、非常に便利です。

パパからのお悩みQ&A!

1歳半から2歳頃の食べ物なのですが、ジャガイモなどの野菜の大きさは、ある程度、嚙める大きさにした方がいいのか、のどに詰まらないように小さくした方がいいのか、目安が知りたいです。

1歳半から2歳頃の食事は、しっかり“カミカミ”ができるように促してあげられるものがいいですね。

ジャガイモなどの野菜は、小さくてやわらかく煮たものだと、噛まずに飲み込んでしまいがちです。

子どもが食べ物をのどに詰まらせないようにするためには、小さく切ったりやわらかく調理する以外に、しっかり噛んで食べることを教えてあげることも大切です。

カミカミを教えてあげるには、ある程度噛める大きさにしてあげるほうがいいでしょう。そのときは、まる飲みせずに、ちゃんとカミカミできているか、口のようすを見てあげてくださいね。

大きめに切るときのポイントとして、子どもがかじりやすいようなかたちを意識してみるといいですね。まん丸状よりも、平たいかたち、たわら型やスティック状の方が、のどに詰まらせにくく、かじって食べる練習ができます。

野菜はだしをきかせると、子どもが好むうま味が味わえるので、旬の食材を使った煮物もおすすめです。

お悩みに答えてくれた先生

管理栄養士
淡佐口 麻衣(あわさぐち・まい)先生

パパからのお悩みQ&A!

息子は最近、怒った時に叩いたり頭突きをしてきたりします。また自分の気持ちをうまく伝えられないもどかしさから、自分で自分の頭を叩いたり机に頭をぶつけたりすることがあります。ケガをしないか心配ですし、そもそもこういった行動は普通にあることなのでしょうか?

まだ自分の気持ちをうまく言葉にできない1歳半~2歳半ぐらいの時期にときどきみられる行動なので、心配ないと思います。でも、おっしゃるようにケガが心配ですね。怒った時に、頭をぶつけたり叩いたりするということは、お子さんにとっての「怒り=不快」なきっかけがあるはず。それはどんな時なのか、どんなことを言ったりしたりすると、そういう行動がみられるのかについて、検証してみましょう。きっと、お子さんが不快になるタイミングやきっかけが見えてくるはず。頭をぶつけたりしてしまう前に、やさしく声掛けしながら、好きな活動や、時には、おもちゃ・絵本などに誘うなど、「不快」から「快」にうまく気持ちを切り替えられるようになるといいですね。言葉が話せるようになってくると、自然に消えてくると思います。「危ないからやめなさい」「そういうことはしてはダメ」と言えばいうほど、頑なになってしまうこともあります。

もちろん、他のお友達をケガさせてしまったり、モノを壊すことは「いけないこと」ということを知らせることも大切です。「痛いからやめようね」と目を見てしっかり伝わるようにお話しし、危険な行動をまずはやめさせること。その後に「○○で遊ぼうか!」「ほら、○○ちゃんの好きな本があるよ!一緒に読もう」と気持ちを切り替えてあげます。それでもこだわってしまう場合には、いったんその場所から離れて違う景色を見せてあげましょう。
周りの大人は、おおらかな気持ちで、お子さんの気持ちを受け止めることが大事ですね。

寒い季節や雨の日など外出しにくい時、家の中で手遊びや滑り台、ジャングルジムで遊んでいるのですが、もう少し体を動かす遊びがあったら教えてください。

音楽に合わせて親子でリズム体操をするのも楽しいですね。保育園では、新聞紙を使ってびりびり破いて雪を降らせたり、それを丸めてボールをつくったりする「新聞遊び」も人気です。全身運動が楽しいころです。お布団やマットレスで滑り台やトンネルをつくってみるのもいいですね。また、大きめの布をマントやエプロンに見立ててごっこ遊び(なりきり遊び)や、タオルで綱引きはいかが?布一枚でも遊びが広がります。

とはいえまだバランスを崩して転びやすいころです、くれぐれも安全第一で!

家庭用プールの活用法があれば知りたいです。水鉄砲やシャボン玉を使って遊んでいましたが、他に応用編がありましたら教えてください。

100円均一のお店でも買えるカラーボールを入れればボールプールに、新聞紙やチラシをびりびりにしてたくさんいれれば、紙のプールにもなりますね!そこに、折り紙などでつくったお魚を入れて、磁石を付けた棒をたらせば、即席「釣り堀」のできあがり!

お悩みに答えてくれた先生

編集ライター / 保育士
竹内 聖子