ある日、4歳の長女が「ままぁ!○○してよ!!」「○○取って!!」と言いました。
「ちょっとちょっと、そんなに怒ってゆわなくても、もっと普通に“とってほしい”って言えばいいでしょ?」と私。
「そんな言い方されたら 怒られてるんかと思ってイヤな気持ちになるよ?」とお話しをした数日後。
「○○ちゃん!!!ちゃんと○○したの!!??!」
長女に話しかける自分の声にハッとしました。
決して怒っているわけではなく、ただ確認したかっただけなのですが、必要以上に声が大きく、そして怒ったような言い方・・。
長女はきっと、こんな最近の私の話し方を、知らない間に吸収しているのでしょう。
“これはまずい・・”と、それからしばらく、なるべく大声は出さず、極力早口にならないように、ゆっくり話すことを意識しました。
そうすると、以前のように長女が怒ったように大声で話しかけてくる、というようなことが気にならなくなりました。
子どもが生まれるまで、こんなに自分の立ち振る舞いを意識することはありませんでした。
自分のいい部分もわるい部分も、子どもに自然に伝わっていきます。
だから いつだって“お手本となる大人でいること”
・・・と、正直これはちょっと私にはむずかしいです。笑
ダラダラと怠けたいときもあるからです。
だけど、『子どもにしてほしくないことは、自分もしない』これは意識しています。
今回の話しかけ方についてもそうです。
その他には“子どもが話しかけてきているのに無視すること”そういったこともしないように気を付けています。
「ママ~来て~」「ママ~見て~」と、家事をしている合間も頻繁に呼ばれますが、どんなに面倒に思っても、返事をして、反応するように心がけています。
すぐに相手することが難しくて「ちょっと待ってね~この洗濯物たたんでからね~」と言ったら、必ずその約束は守るようにしています。
小さなことでも、相手が子どもでも、守れない約束はしない、というのも自分のなかで決めていることです。
それも、私自身が 子どもには約束したことは守ってほしいと思うからです。
先日、近所のおばあちゃんが通りがかったときに、長女が挨拶もせずに隠れたことがありました。
おばあちゃんが通り過ぎたあと、長女に「ねぇねぇ、○○ちゃんがさ、歩いてるときに誰かに会って“こんにちは”も言われんと、そんな風に隠れられたら、どう思う?」と聞きました。
すると、「・・いやや。」と答えました。
「自分が人にされてイヤやな~と思うことは、人にしたらあかんのやで。」
こう娘に説明しながら、私も自分自身に話している気持ちになりました。
子育ては、子どもを育てるだけでなく、親も子どもと一緒に育てられているんですね。
親になって、改めて自分自身を見つめなおす機会がとても多いです。
わたしの鏡は毎日私のとなりにあります。
どんなにイライラした日でも、寝る前に「〇〇ちゃん、だいすきだよ」と話していると、「まま、だいすきだよ」と返してくれたりして。
「ママも、おとうさんも、おばあちゃんも、○○ちゃんも、○○せんせいも、・・・み~んなだいすき!」
「そっか~、いっぱいすきなひとがおって、うれしいね*」
「だいすき」や「ありがとう」は、どんなときも嬉しい言葉で、だれでも言われてイヤな気分にはなりません。
そんなことばをたくさん使ってほしいから、私も私の鏡に向かって、たくさん「だいすき」や「ありがとう」を伝えます。