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特定の食品に偏らないよう、頻度や量に注意して取り入れて
世の中にはさまざまな情報があふれていて不安になりますよね。嘘か本当かという見極めも大切ですが、どこまでならOKかという基準を自分なりに決めてみてはいかがでしょうか?
なぜなら、どんな食品も摂り過ぎればデメリットが存在し、適度であれば問題なく健康に役立つことが多いからです。
たとえば、「○○でガンになる」ということについても、発がん性を持つ成分が含まれるからといって、通常食べる量であれば問題ないことがほとんどです。特に農薬や添加物でそういったことが指摘されますが、どれくらいまでなら安全かという試験が繰り返され、国が使用量を厳しく設定し、食品に使用されています。輸入品についても、検査をクリアしたものだけが国内に流通しています。
それを知ったうえで、徹底して取りたくないというのであれば、お金をかけて安心安全なものを選ぶしかないのが現状かと思います。ちなみに、筆者はそういった情報を知りつつ、たまに食べるなら気にしないというスタンスで選ぶこともありますよ。
すべてを自給自足してまかなえるのが理想的ですが、それはできません。また、国内の消費は輸入に頼っている部分がとても大きいため、手に入りやすく安心できるものを少しでも多く見つけたり、信頼できる生産者さんと直接取引を行うのがよいかもしれません。たとえば、ウィンナーは△△のお店、冷凍食品は□□のお店、野菜なら直売所…など。
避けられないものについては、口にする頻度と量さえ多くならなければ、リスクを抑えることができると考えてよいのではないでしょうか。
こだわったものばかりを買うことができないのであれば、次のようなことだけでも取り入れてみると、安心感を得られるかもしれませんね。
- 原材料欄を見てできるだけ気になる成分が少ないものを選ぶ
原材料名欄の「/」以降は、添加物の表記です
- できるものだけでも、プランターなどで自家栽培してみる
とくに夏野菜は成長が早く、栽培が簡単なものが多いです
- レトルトや出来合いのものではなく、自炊の割合を増やす
よく使う調味料だけでもこだわってみると安心です
最後に、「〇〇は絶対に食べてはいけない」「〇〇を食べると必ず病気になる」といった極端な表現は、読者や視聴者を注目させるためにあえて使われる表現であることを知っておいてください。その根拠はどんな研究結果をもとにしたものなのか、長期的な研究なのか、特殊な条件付きのもとで行われたのかによっても、参考にすべきかどうか変わってきます。
「○○はダメ」という考えにとらわれ過ぎてしまうと、食への楽しみや興味が失われていってしまいます。ご自身はもちろん、お子さんや家族にとっても食べる楽しみがなくならないよう、ご自分の中でのルールは持ちつつも柔軟に取り入れてみてくださいね。
※今回は、【管理栄養士】が回答しました。