Q

遊びに夢中になってごはんが進みません

もうすぐ10ヶ月になる次男ですが、生後6か月から離乳食を始めました。食べは悪くないのですが、食べることよりも遊ぶことに夢中になり、進みません。夕食時はしっかり食べるのですが、朝、昼はダラダラです。機嫌が悪くなり泣いてしまうと、もう食べなくなります。
母乳はしっかり飲みます。離乳食後はミルクをあげ、母乳は欲しがるときにあげていますが、夜中に頻繁に起きては母乳を吸っています。だから朝はあまり食べたがらないのかなとも思います。
また、食べるときにオエッとなったりするので、大丈夫か心配になることもあります。離乳食よりミルクや母乳のほうがよいみたいで、進みが悪いのでどうすればよいかわからなくなっています。長男が偏食なので、離乳食についてはほとんど手探り状態です。
(0歳9か月・男児)

A

周囲への興味も広がってきている時期。焦らずお食事を促していきましょう。

もうすぐ10か月とのことですので、ハイハイやつかまり立ちもできるようになったりと、お子さんの中でも様々なものへの興味が広がってきている時期と考えられます。食べは悪くないとのことですので、お食事自体への興味はあるものの、周囲のものや食事場面の周りにあるものが気になってしまい、集中しにくい状況のように感じられます。夕食時のようにお腹がすいており食べたい気持ちが強いときには集中できているようですが、それ以外の場面では母乳を飲まれていることもあり、食べたい気持ちも緩やかなため、周囲への興味の方が勝っている印象です。少しでもお食事への意識を向けやすくするためには、食べる場面でお子さんがどういった状態であるか観察してみるとよいでしょう。食べる場面で周囲をキョロキョロしたり、気にされるようであれば、目を引くものに布をかけて見えないようにしてあげるのも有効です。

また、相談者様がおっしゃる通り、母乳を飲んでいることでおなかが満たされて進みが悪くなる場合もあるため、体重が順調に増えてきている(成長曲線内に体重が達している)のであれば、母乳を減らし、お食事への意欲を高めていくことも一案です。

6か月から離乳食を進めてきているものの、まだお子さんは離乳食の段階を徐々に上げながら、お口の中で食べるための機能の練習をしている段階であるため、うまくカミカミやゴックンができず、オエッとなってしまう場合もあると思われます。そういった食べることの練習期間中は進みが悪くなったり、いきなり食べ始めるなど、安定しにくい状況にありますので、“まだ練習中なんだ”と捉えていただき、食べないときがあっても焦らずに見守っていけるとよいでしょう。今は食べて栄養を摂ることよりもお食事への興味を育てていくことが重要な時期ですので、お食事場面を触感や味を楽しむ良い時間にしていけるよう関わっていただければと思います。

 

ご長男さんの偏食でお困りのなか、下のお子さんはまた違う様子を見せていると、親御さんにとっては困ってしまうかもしれませんが、お食事については不快に感じさせないことが大切ですので、それぞれのペースで少しずつ挑戦してみたり、促していけるとよいと思います。お母様やお父様と一緒に食卓を囲む中で、おいしそうに食べる様子を見せたり、楽しいやりとりをしながら過ごしていくことが、お子さんにとっては食事を前向きに捉えるきっかけになっていくと期待できます。体重が成長曲線内にあるのであれば、食べ進まないときがあっても気にしなくて大丈夫ですので、相談者様も気持ちを楽にしつつ向き合っていけるとよいでしょう。

※今回は、一般社団法人ぽけっと【臨床心理士】が回答しました。