石井氏による食物アレルギー Q&Aコーナー
Q:食物アレルギーの基本的なことを教えてくれますか?
A: 食物アレルギーとは、外敵(自分のからだにない異物)からからだを守ろうとする仕組み(免疫反応)が、かえってからだを傷つけてしまう反応のことです。
厚生労働省が表示を義務づけているものは、特定7品目といわれ、「卵・牛乳・小麦・落花生・そば・えび・かに」がそれにあたります。
その他、表示が推奨されているアレルギー品目もあるんですよ。これを、特定7品目と合わせ、アレルギー27品目といいます。
表示が推奨されているのは、「アワビ・いか・いくら・オレンジ・キウイ・牛肉・くるみ・鮭・サバ・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・松茸・桃・山芋・リンゴ・ゼラチン・カシューナッツ・ごま」ですね。
Q:保育園での対応はどのようになっていますか?
A: 誤食が生命の危険を伴うことを考えれば、どこの事業所も食事の提供にはいちばん気をつけています。その対応は、私立園や指定管理園など園の形態によりさまざまですが、どの保育園も指示書に基づいて、除去する品目にチェックし管理しています。
除去する考え方にも、完全除去と部分除去がありますが、どちらを採るかは各保育園の考え方によりますね。ちなみに、完全除去とはアレルギー品目を一切含めず除去すること、それに対し、部分除去は含まれている分量によって摂取したり除去したりする対応方法で、たとえば卵含有量○○g以下のロールパンに含まれる卵やウズラの卵はOK、
しかし、それ以上となる生の卵を使用しているマヨネーズは除去するといったものです。
グローバルキッズは厚生労働省のアレルギー対応ガイドラインに則り、完全除去の考え方を推進していますが、ご家庭ではお医者様と相談しながら、解除の可能性も模索してくださいねとアドバイスをしています。それは、アレルギーを回復させるには、可能なレベルを摂り続けることが大事であるという考え方があるからなんですよ。
Q:なぜ乳幼児に食物アレルギーが多いのでしょうか?
A: 乳幼児は消化吸収機能がまだ発達していないんですね。たんぱく質や脂肪を消化する消化酵素の量も少ないし、歯が生えそろっていないことで咀嚼がうまくできず、結果的に未消化のものが異物と認識されてしまう、そのためアレルギー反応を起こしやすいということが考えられますね。
心配な場合には、ある一定の期間は一切摂らないようにし、年齢の発達に合わせながら徐々に緩めていくというのが効果的だと言われています。
実際に、乳児期に重いアレルギー症状があった子どもが、幼児期になると少しづつよくなり、小学校入学時にはすっかり治ったなんていう話は結構あるんですよ。
Q:以前は食物アレルギーってあまり聞かなかったように思うのですが…
A: いろいろな要因はあると思うのですが、環境の変化とか、除菌を心がけるようになったことで免疫力が落ちているとか。昔もそばアレルギーとかありましたよね…アレルギーがなかったわけではなくて、わからなかったのではないでしょうか。
Q:外食や加工品を購入する際の注意点などはありますか?
A: たとえば卵なら、生卵に近いマヨネーズやアイスクリーム、卵が入っている料理、つなぎに卵を使ったちくわ、ラーメンの麺などに注意が必要です。
牛乳なら、牛乳や乳製品を使ったシチュー、グラタン、ポタージュなどの加熱料理や、ビスケットやクッキー、ホットケーキやウェハースなどのお菓子や食品ですね。特に牛乳のアレルゲンであるカゼインがそのまま「カゼインNa」と表示され、乳成分があることがわかりにくい場合もあるので注意してくださいね。
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