赤ちゃんの夜泣きの原因
夜泣きとは、多くは、生後6か月頃から1歳過ぎくらいの赤ちゃんが夜中に原因がよく分からずに泣くことと捉えられています。睡眠サイクルの変化、日中の刺激やストレスなどが原因ともいわれており、生活の変化の大きい時期と重なることもあるようです。また、夜泣きについては、さまざまな解決方法が育児書などに書かれていますが、原因不明なことも多く、夜泣きが続くと、親にとっても寝不足や疲労感の原因となってしまいます。
夜泣きは日本では昔から、疳(かん)の虫の影響ともいわれています。東洋医学からみるアレルギーでも紹介しましたが、東洋医学の考え方の基本である、陰陽五行の5つのエネルギーには、それぞれ関係している臓器や器官があります。疳(かん)の虫の影響は「肝(かん)」の気(エネルギー)の乱れが原因の1つともいわれています。東洋医学の「肝」は、西洋医学での肝臓の働きの他に、自律神経や血液循環などの調整を行っている器官と考えられており、精神を安定させたり、内臓の動きを保ったりする働きもあります。肝の気が乱れて夜泣きをする場合、泣くことによってエネルギーが高まるため、顔を赤くして泣くことが多いようです。また逆に顔が青白い場合には、胃腸が冷え、消化に負担がかかることで、胃腸の不快感や痛みが生じて夜泣きにつながるとも考えられています。