ごはんタイムのルーティンとベビーサイン

「母乳やミルク足りているか心配」「離乳食、おいしいかな?」「もっと食べたいかどうかがわからない」など、赤ちゃんにまつわる食の悩みはつきないもの。 まだおしゃべりができなくて、どうしてほしいのかわからない赤ちゃんならなおさら。そこで、ママにも赤ちゃんにも役立つ、食まわりのベビーサインを紹介します。

赤ちゃんは、生活の中のルーティンを好む!?
生活の流れに沿って「ベビーサイン」を取り入れよう

赤ちゃんは、環境の変化にすぐに対応できないため、決まったパターンの生活習慣を好みます。いつもと同じことが繰り返されることで安心し、情緒も落ちつくのです。

食事も生活習慣の大切な一部ですよね。

ベビーサインは、日常の語りかけに手の表現を添えるだけでOKですが、生活の流れの中でタイミングよくサインを見せてあげると、ママも取り入れやすく、赤ちゃんもインプットしやすくなりますよ。

ベビーサインは、手話がベース!
ベビーサインとは、赤ちゃんと手話やジェスチャーを使ってコミュニュケーションをとる、アメリカ発の育児法。手話は世界共通ではなく、国によって違います。ここでお伝えするベビーサインは、日本手話とアメリカ手話に加え、子どもと話すときによく使われてきたジェスチャーの中から、赤ちゃんが覚えやすい、簡単なサインを紹介しています。

“食事タイム”のお役立ちサイン

 

「ごはん食べようね!」

食べる

5本の指を使って食べ物を口へもっていく動作をします。

(アメリカ手話)

「いただきます」

babysign_itadakimasu

いただきます

胸の前で両手を合わせます。

「いただきます」のジャスチャーと同じです。

(ジェスチャー)

「おいしいね」

おいしい

片手で頰を2、3回軽くたたきます。

(日本手話)

「もっと食べる?」

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もっと

両手の指先を軽く閉じて、トントンと2回、触れ合わせます。

(アメリカ手話)

「ごちそうさま」

ごちそうさま

胸の前で両手を合わせます。

「ごちそうさま」のジェスチャーと同じです。

(ジェスチャー)

ベビーサインを使うご家庭では、赤ちゃんは、お腹が空いたら「食べる」のサインで教えてくれます。ママが食事を用意しても、いらない場合は「おしまい」のサインを。好きな物は「もっと」と催促し、そして「おいしい~」のサインで表現してくれます。

赤ちゃんとコミュニケーションがとれるようになると、食事の時間がより楽しくなりますし、「おいしい」のサインが出たら、離乳食作りのはげみにもなりますよね!

また、1歳を過ぎた子で、食べ終わったらデザートが出てくることに気づき、ごはん「おしまい」「バナナ」「食べる」と3語文も出てくる子もいました。

ベビーサインで悩みをすべて解決! というわけにはいきませんが、赤ちゃんにも好みや主張があるということを理解してあげると、食事での関わり方が全く変わってくると思います。

ぜひ、ベビーサインを毎日の話しかけと一緒に始めてみてくださいね。

 

第2回は、離乳食、幼児食でもよく使われる食べ物のサインを紹介します。