先輩ママたちの子育て奮闘記、第一弾は、神奈川県藤沢市にお住まいの2児の母、今福佳代子さんに登場していただきます。
「いずれはマイホームを持ちたいけれど、一生住むところ、と考えたときに、やっぱり海の近くに住みたいなって」…長年の夢を叶え、昨年末、思い切って千葉県市川市から、湘南に引っ越しを決めた今福一家。辻堂や茅ヶ崎など、主要な鉄道駅からも近く、海までは自転車で20分ほどの新築マンションです。
独身時代は、ウェディングプランナーとして朝から夜まで仕事漬けだったという佳代子さん。結婚を機に仕事を辞め、40歳で長男、現在3歳になる陽大(ひなた)君を授かり、昨年2月には長女の悠浬ちゃんを出産しました。
ところが、思い描いていた仕事復帰へのプランとは裏腹に、保育園入園という壁が・・・
“下の子が1歳になったら仕事復帰しよう、ということは決めていたのですが、いざ保育園を探して職場を探すことになったら、全然思い通りにいきませんでした”
市役所に行ったら「待機児童は100人、正確には99人です」と言われてしまい、愕然。
“申し込みの時点で無理だと言われていましたが、2月下旬に入所の可否を知らせる通知が来て、やっぱりダメでした。保育園が決まらないと、職場も探せない、いったいどうしたらいいの…と途方に暮れてしまいました”
藁にもすがる思いで就職情報のフリーペーパーをめくっていたとき、ふと目に入ったのが、大型のショッピングモールの求人。従業員を優先的に預かってくれる事業所内保育所が4月にオープンすることを知り、早速応募。採用にこぎつけました。
子どもの生活を中心にした働き方をしようと決めています
10時から16時までの勤務。ショッピングモール内の催事や売り場の企画などを手掛けることになりました。
6時半に起床、9時には子ども達とバスで出発。ご主人は朝6時台の電車に乗って都内へ出勤、夜も遅い日が多いため、朝から夜までの子育てや家事はほぼ佳代子さんが担当しています。さらには、夫婦それぞれの実家が遠方にあるため、何かあったときにすぐに頼ることができないのが現状です。
そこで、佳代子さんは、子ども達の生活リズムを中心に、働く時間を組み立てているといいます。
“子ども達を夜9時には寝かせたい、そうすると、夕ご飯は6時ごろ、食事の準備は… という具合に、さかのぼってライフサイクルを考えています。そういう意味でも、今の仕事はぴったりでした。子ども達が中学生になるまでは、子どもの生活を中心にした働き方をしようと決めています。”
時間がない、早く早く、とイライラして怒鳴ってしまったりすることを回避するため、余裕をもった時間の使い方、先回りして計画するように工夫しているのですね。二人の子ども達の行動パターンや生活リズムを誰よりもよくわかっているからこその心構え、母は強しですね。
余計なモノは持たない、増やさないようにしています。
また、子ども達とご主人の髪の毛を散髪しているという佳代子さん。
“子ども達は動くので、寝ている間に、ちゃちゃっと切ってしまうんですよ。時間、生活費の節約にもなり、ストレス解消にもなっています。”
美容師もお手上げの腕前です。
余計なモノは持たない、増やさないようにしています。食器は家族が使うだけ、食器棚に収まるだけの数にしています。また、成長とともに増え続けるおもちゃも、子ども達が自分で取り出したり片づけたりしやすいよう、収納を工夫しています。
幸い6月末、長男の陽大くんは、近隣に新設される認可保育園への入園が決まりましたが、妹の悠浬ちゃんは入園することが叶いませんでした。8月からは二か所の保育園に自転車の前後に乗せて送り迎えすることとなり、さらに多忙な毎日となりそうな予感です。
“夫の帰宅が深夜になることも多いのですが、どんなに遅くても起きて、その日にあった出来事について会話をするようにしています。保育園の連絡帳だけは夫にお願いしているので子どもの様子も共有でき、協力し合えていると感じています。それが夫婦円満、笑顔の秘訣ですね”
にっこりと微笑む佳代子さんの笑顔は、湘南の海にぴったりの、大輪のひまわりのようでした。
ママに聞きました!
- おすすめのキッチングッズを教えてください
①100円ショップに売っている、マグネット付きのフックが便利!
フライパンやお玉、鍋をぶら下げられますよ。
②MEYERのフライパン!
子ども二人にご飯をたべさせた後で、自分が食べるときにも全然冷めずに熱々。
調理中に取っ手が熱くならないし、汚れがすぐ落ちるし、酷い焦げ付きにもならない!
スグレモノです。
ママからのお悩みQ&A!
- お刺身って何歳から食べさせてもいいのでしょう?
お刺身のように生で食べるものは、加熱調理した食品に比べて食中毒を発症するリスクが高くなります。そこで、通常は1歳のお誕生日を迎えるまでは、子どもに与える食品はバナナ、トマト、ヨーグルトなど一部の食品を除いて、原則として加熱して与えることが原則です。
1歳を過ぎたら、お刺身を与えても「通常は問題のないことが多い」です。ここで、「通常は問題のないことが多い」という表現を用いているのは、お子さんが風邪気味であるなど体調が普段と違っていたり、お刺身が日にちの経ったものであったり、衛生管理が十分とは言い難いお店のものであったり、一度にたくさん食べたり、ということがあると、食中毒発症のリスクが高まる場合もあるからです。
そこで、お刺身を与える場合には、1歳を過ぎてからお子さんの体調をみながら、鮮度のよい衛生管理の行き届いたものを少量ずつにすることをお勧めいたします。
お悩みに答えてくれた先生
相模女子大学 栄養科学部健康栄養学科 教授
堤ちはる(つつみ・ちはる)先生