子どもがあまり食べない…という悩みを持つお母さんは多くいます。そこで今回は、子どもの食欲アップに役立つテクニックに注目。簡単にできるちょっとしたコツを選んでまとめてみました。手の込んだ対策はお母さんの負担が大きく、食べてもらえなかったときの落胆も大きくなりがち。気軽に取り入れやすいものから試してみてはいかがでしょうか。
色使いで変わる!
食欲増進カラーのメニュー作りは食器も活用を
料理や食卓の見た目で、「美味しそう」「食べてみたい」と思うのは大人でもよくあること。目から入った情報による刺激が「食べたい」という意欲を左右するのは、子どもでも同じです。含まれる食材を見極められない小さな子どもであれば特に、目で見て楽しめる、興味をそそられる食事であることは意外と大切なポイントです。食欲増進につながる赤、黄色、緑を意識して取り入れることで、“食べたくなる見た目”の食事を目指してみましょう。
なおこうした色味は、食材で取り入れられればベストではありますが、栄養と色の両方に気を配りつつの食事作りは大変。「食べてくれないかも…」と思うとそこまで手間をかけるのもためらわれるのはよくあることです。そんな時は、お皿やフォークなどの食器、ランチョンマットなどを上手く活用するのがおすすめ。カラフルな食器をいくつか用意しておくと、その日のメニューに足りない色を簡単に補うことができ、見た目に華やかな食欲増進カラーの食事が簡単に作れます。
大人にとって素敵な食卓は、子どもにとっては魅力的でないことも
食卓の雰囲気を子どもにとって「楽しそう」と感じるものにすることも、食欲アップにつながります。例えば、白と黒を基調にしたシンプルなダイニングセット、ダークな色合いの重厚感のあるテーブルなど、大人にとって「落ち着いて食事ができる」雰囲気は子どもにとっては魅力的とは言えない場合がほとんどです。
家具はそのままでも、子どもが喜ぶカラフルな色や、絵が使われたグッズを取り入れることで食卓の雰囲気は変更できます。特にテーブルクロスは、食卓の印象をガラリと変えられるアイテムとして便利です。季節に合わせて柄を変えるなど、子どもが「楽しい」と感じる食卓を意識してみましょう。
成功体験を生み出す一工夫で、苦手意識を取り払おう!
苦手なことにチャレンジするのは大人でも億劫なもの。「食事が苦手」という意識を持ってしまうと、食べたくない、早く終わらせたいという気持ちが働いてしまうのは無理もないことです。「私はできる!」という自信を付けることで、食事に対する意欲をかきたてましょう。
ポイントの一つ目は、「できたことを褒める」です。例えば「人参は残したけど魚は全部食べた」という場合、「魚を全部食べてすごいね!」と褒めることができます。「人参を残しちゃったね」「人参を一口食べよう」などの言葉もつい加えたくなりますが、そこはぐっと我慢。「できた!」という成功体験、「褒められた!」という嬉しい記憶で、食事を好きになってもらうことが大切です。
「できたこと」を増やし、成功体験をたくさん積ませるには、器に入れる量を少なくするのもおススメの手です。ほんの少しでもいいので、子どもが食べきれる量から初めてみましょう。お茶碗やお椀を空にできたという体験は、子どもにとって自信につながります。おかずが複数あるときは、小さなお皿に分けて盛り付けると「全部食べて空にできた!」と実感しやすくなります。