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小学校の給食や食育の取り組みも充実しているよ!気になることは小学校の担任や保健室の先生にも相談してみよう。
小学生になったら、食べられないことでお子さんが困ってしまうのでは…と心配されておるのじゃな。お母さんの心配な気持ち=愛情いっぱいの証拠なのじゃ!それはお子さんにも伝わっていることじゃろう。
さて、トマトとピーマンが苦手な子どもたち、保育園でもたくさんいるのじゃ。トマトは酸っぱいし、ピーマンは苦いし嫌い…なーんて、大人になっても嫌いな人は多いものじゃ。小学校は、保育園よりもたくさんの子ども達の給食を作っているため、またクラスの人数も保育園より多いので(もちろん学校によって違う)保育園と同じように、個別に対応…というのはなかなか難しいかもしれない。しかし小学校でも野菜が苦手な子どもたちのために、バラエティ豊かなメニューが用意されておるのじゃ。和・洋・中はもちろん、郷土食や世界の料理など、子ども達が興味を持って食べられる工夫がたくさんじゃ。また、地域や学校によって方針は違うかもしれないが、小学校の先生たちも、おいしく楽しく食べられる雰囲気づくりや食育にも積極的に取り組んでいる(「学校における食育の推進・学校給食の充実」ということで文部科学省でも「食育」に積極的に取り組んでいる。詳しくはこちら)。気になることは、入学してから個人面談のときに担任の先生や保健室の先生に相談してみるのもよいじゃろう。
クラスメイトの人数も増えて、みんなが食べているのを見て徐々に食べられるようになるかもしれない。また、自分たちで配膳をしたり、畑に行って野菜づくりの農家の人の話を聞いたり、社会科で野菜の産地などについて学ぶと自然に興味が持てるようになるものじゃ。
ご家庭ではあまり神経質にならないことが大切じゃ。苦手・嫌いだからと食卓に出さないのではなく、食べなくても食卓に並べて、食べやすい工夫をしたり、料理を手伝ってもらおう(すでにお母さんは実践していることじゃろう)。そして「食べたくなったら食べてみてね」という気持ちでご家族が美味しく食べているところを見せてあげよう!これまでもきっといろいろな工夫や「どうしたら食べてくれるかな」と頭を悩ませていらっしゃると思うので、お母さん・お父さんはもう十分に頑張っているのじゃ。トマトとピーマンがこれからも全く食べられなかったとしても、他の食品から栄養をとることで補えば大丈夫。あとはお子さんの中に「みんなおいしそうに食べているけど…ちょっと食べてみようかな」という気持ちが育つのを待っていてあげよう!
(グローバルキッズ保育園園長・保育士)