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体重だけではなく身長の伸びとのバランスも意識してみて
お子さんが毎日同じものを食べていて、体重が増えにくいとなると心配になりますし、栄養面の偏りも気になりますよね。もし、お子さんがジュースや牛乳を飲めるのであれば、果物(野菜)ジュースや牛乳をおやつの時間などに取り入れるようにしてみるのはどうでしょう?食事で不足している栄養の一部を補うことができると思います。また、市販のおやつでも小魚やナッツなど、栄養面を意識したものがありますので、取り入れてみるのもいいですね。
体重が増えていないことは気がかりですが、身長はどうですか?子どもの身体発達は、誰もがバランスよく増えていくということはなく、身長ばかり伸びて体重が増えない、なんてこともよくあるんですよ。
身体発達を見ていく指標の1つに「成長曲線」がありますが、これは体重だけではなく身長も合わせて育っているか、という視点で見ていくことが大切です。もし身長も体重も伸びが悪いようでしたら、お子さんが摂りやすいゼリー状など栄養補助食品を活用してみるのも良いかもしれませんね。
また、体重が増えにくいお子さんの中には、そもそも動く機会が少ないためエネルギーを多く必要としない“省エネタイプ”のお子さんもいらっしゃいます。そういった場合は、外遊びなど動く機会を増やすことでエネルギーが必要になり、お腹がすく⇒食べ物をもっと食べたくなる、という食欲の育ちにつながっていくこともあります。
食べたいという意欲が持てるようになると、家族やお友だちが食べている物に興味が湧いたり、食べたくなる、ということも期待できます。お子さんが日ごろどのくらい動いているかも、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
毎日の食事が“楽しい時間”になることを大切にしながら、飲み物などお子さんが受け入れられる範囲でいろいろな味や食べ物にチャレンジしていけるといいですね。
今回は、一般社団法人ぽけっと【臨床心理士】が回答しました。