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3食食べてもいいのですが、豆腐の与え方を工夫してみましょう。
お子さんは豆腐のやわらかさや喉越しのよさが気に入ったのでしょうか。豆腐にはたんぱく質などの栄養素が含まれていますが、主食の代わりにあげてもいいかについて、お答えしますね。
日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、1日に必要なたんぱく質の推奨量は1~2歳の女児で20gとなっています。豆腐だけでこの数値をクリアするには、木綿豆腐の場合で290g必要という計算になります。ですので、50~80gを3食食べたとしても問題ありません。さらに肉・魚・卵・乳製品などを食事や間食に取り入れ、動物性のたんぱく質など豆腐に含まれない栄養素も補えるようにしましょう。
豆腐は水分を多く含み脂質が少ないため、たんぱく質を多く含む肉や魚に比べると低カロリーです。その上、主食をあまり食べないとなると、1日に必要なエネルギーが十分に摂れない可能性があります。(100gあたりのkcalは精白米のごはん:156kcal、木綿豆腐:73kcalです。)炭水化物はエネルギー源として体内での利用効率が良いため、成長期には不足なく摂ってもらいたい栄養素の1つです。そこで豆腐の食べ方を工夫してみるのはいかがでしょうか。
<例>
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- ごはんと一緒に煮込んで味付けをすると、おかゆやリゾットに。
- 薄力粉、だし、具を入れて混ぜて焼くと、お好み焼き風に。
- つぶしてなめらかにした豆腐とゆでたマカロニを和えて味付けをし、ハムやコーンを散らすとマカロニサラダ風に。
- HAPIKUレシピ「麻婆ラーメン」
- HAPIKUレシピ「どんどろけごはん」
このように、主食となるごはんや小麦製品を組み合わせることで、大好きな豆腐を食べるという満足感を損なわず、炭水化物を食事に増やすことができます。お子さんの場合は、そのままの豆腐の風味が好きなのかもしれませんので、粗く崩してだしなどのうま味を加え、薄味に仕上げた方がいいかもしれませんね。満足感を高めるために、ちゃんと目で見て豆腐が入っていることが分かるようにすることもポイントですよ。盛り付けの時は、できるだけ表面に豆腐がくるようにすることをおすすめします。豆腐を3食食べさせても大丈夫ですが、このように料理や味付けを変え、さまざまな形で口にする機会をつくってあげるといいですよ。
同じ食材を食べることのデメリットは、栄養が偏るだけでなく、味覚も偏ることが挙げられます。お子さんの好む味付けで与え続けると、幅広い味や食材に触れる機会が少なくなり、今後、さらに偏食で悩まされるかもしれません。そうならないためにも、今回紹介した料理を参考に、豆腐の食べ方に変化をつけてみてくださいね。
※今回は、【管理栄養士】が回答しました。