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食事内容を見直したり、ヨーグルトを組み合わせてみましょう!
お子さんが甘味のあるフルーツを気に入ると、信じられないほどよく食べますよね。甘味はエネルギー源となるものが多く、本能的に好む味と言われているため、大人であっても適量に抑えるのが難しいこともあります。そのため、現段階でお子さんに与える量を意識されているのは、良いことです。お持ちの母子健康手帳にも記載されていると思いますが、農林水産省と厚生労働省が推奨している「食事バランスガイド」を見ていただくと、子どもの果物の適正量は、1日100g(大人の半分量)です。100gの目安は、いずれも中くらいのバナナ1本、みかん2個、りんご1/4個程度です。果物にはビタミン・ミネラル・食物繊維・ポリフェノールなど、体に好ましい影響を与えてくれる栄養素が幅広く含まれていますが、食べ過ぎてしまうと食事を十分に摂れなくなってしまうなど、デメリットも出てきます。これは果物に限らず、好きなものばかりを与えてしまうと、次第に食べるものが偏ってしまうことが考えられます。(食べるかどうかは別として、苦手なものも含め、食卓にはバランスよく並べられるといいですね)ほかにも、甘いものばかり食べていると繊細な味が分かりにくくなり、濃い味でないと満足できなくなってしまうこともあるのです。
さらに最近の果物は、数十年前と比べ品種改良や栽培技術の向上によって、とても甘味が強くなっているものが増えています。後々の心配事を増やさないためにも、今のうちから与え方を見直すことをおすすめします。3つのポイントをご紹介しますので、できることから始めてみてくださいね!
POINT1.食事量を少し増やす
もしかしたらお子さんは食事の量が足りていないために、食後の果物をたくさん食べているかもしれません。たんぱく質や脂質の摂り過ぎには気を付けたいので、おかずを増やすよりも、ごはんの量を調整するようにしましょう。
POINT2.お子さんの口の動きも気にかける
噛む回数が少なく、口に入れるとすぐに飲み込んでいないでしょうか。よく噛めていないと、脳が満腹であると感じにくくなってしまうため、果物をいくらでも食べてしまうことがあります。一方で、よく噛めている場合は食材の大きさや硬さなどを少し、大人の食事に近づけてあげることで、よりしっかりと噛むことを促しやすくなりますよ。
ただし、お子さんによってちょうどよい硬さや大きさは異なりますので、無理に進めてしまうと逆によく噛まずに飲み込んでしまうことにもつながります。その点だけ気を付けて、変えてみるようにしてくださいね。
POINT3.たんぱく質も一緒に摂るようにする
もし果物だけを食べているようであれば、無糖のヨーグルトをかけて出してみましょう。そうすることで、甘味を和らげると同時にたんぱく質を補うことができるので、栄養バランスもととのえやすくなりますよ。さらにヨーグルトの量が加わることで、果物の量を増やさなくても見た目の満足感や満腹感を高めることにもつながります。
また、食べやすいようにと皮を剥いて与えている場合は、あえてみかんの薄皮やりんごの皮がついた状態で与えるようにしましょう。食べるのに時間がかかり、食べ過ぎ防止が期待できますよ。冷凍したものを与えるという方法も、食べるのに時間がかかるので有効ですが、冷たいものばかりで体が冷えてしまうので、毎回はおすすめしません。時々試してみる程度にしてみてくださいね。
お子さんが2歳前ということですので、食べたくて激しく訴えたりすることはあるかもしれませんが、目に見えるところに果物を置かないようにし、「これしかないよ」ということを伝えてあげるのも大切です。それを何度も繰り返していくことで、少しずつお子さんなりに納得するようになったり、好みが変わっていったりすることが期待できますので、紹介した内容を参考にしてみてくださいね!
この回答は、【管理栄養士】が回答しました。