Q

保育園の給食、完了期食と幼児食の違いは?

完了期の栄養摂取量は1~2歳児と一緒ですか?完了期では魚・肉15gとなっていますが、保育園では30gで出されています。よく食べるので幼児食の保育園では幼児食(午前おやつ・給食・午後おやつで480kcal)と同じ食材(味は薄め)・量を食べているようです。
保育園では1歳を過ぎると、すぐ幼児食を食べる子どももいるみたいですが(保護者の要望)、1歳を過ぎていてもまだ完了期食なら栄養摂取量も低くなりますか?
(1歳1ヵ月・男児)

A

「完了期」かどうかよりも、お子さんの発達状況に合わせてあげましょう。

完了期は、上手に噛み切ったりすりつぶすという、歯の使い方を練習している時期とも言えます。母子手帳などには目安として月齢で示されることもありますが、1歳から幼児食が食べられるようになる子どももいれば、2歳を過ぎても完了食で対応したほうがいいケースもあるので、お子さんひとりひとりの発達状況に合わせて考えると良いでしょう。

離乳食は、授乳から栄養を摂っていることを考慮し必要量が設定されているため、「離乳食(前期~後期)」と「完了食(完了期)」で比較すると、一気に栄養摂取量は増加します。一方で、「完了食」は「幼児食」と同じ内容で提供され、あごの発達が進むまでは、より食べやすいように大きさや形状を変えていることが多いです。

ただし園によっては、その前段階である完了食をやや少なめの盛り付けとしている場合もあるので、所要量がわずかに変わります。ひとりひとりの成長具合(やせ、肥満など)や家庭での食事量などに応じて調整してくれることもあるので、適量かどうか気になる場合はお子さんの通っている園に相談してみると良いでしょう。

 

また、保育園給食では【昼食+間食】を含めて、1日に必要な量の半分くらいをまかなえるように献立が作られています。そのため、ご家庭での1食分と比べるとやや多めの分量が使われます。そういったことからも、肉や魚が給食で1食あたり30g使用されているのは、妥当な範囲と言えますので安心してくださいね。(ご家庭では、朝・晩それぞれの食事で15gを目安に取り入れて大丈夫です◎)

規模や方針によっては、保育園で個別に食事量の調整ができないケースもありますが、その場合は、ご家庭での食事量を増減することで、トータルで目標量に近づけるようにしてあげましょう。

ただし、あまり数値にとらわれてしまうと、「食べさせなきゃいけない」「制限しなきゃいけない」などとという気持ちが強くなってしまいがちなので、お子さんが楽しく食事ができるような雰囲気づくりは忘れないであげてくださいね!

 

※今回は、【管理栄養士】が回答しました。