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まだ自分では適量は分からないはず…お母さんがお手伝いしてあげましょう
前歯でガブッとかじり取る、簡単そうに見えて意外と小さいお子さんには難しいものです。特に、食べたい気持ちが強いお子さんほど、ぐっと詰め込みすぎてしまうことはよくあることです。かじりとりに限らず、フォークやスプーンを使って食べている時でも、入れすぎてしまい吐き出す、なんて場面も多々ありますよね。実は1歳ぐらいのお子さんは、まだ自分の口の中にどれくらいの量が入るのかという感覚が掴みにくいため、自力での調整は難しく、結果的に吐き出してしまうのです。この口の中の感覚の掴みにくさは、噛んだ食べ物がどの程度小さくなったら喉に詰まらない大きさになのか、などが分からないことも同じように関係しています。
そういった背景もあり、吐き出したり、喉に詰まらせることなく練習していくためには、現在お母さんがしているように、手に持って食べさせる方法が一番かじりとりの練習に適していると言えます。大人が口の中に入る適量を調整してあげながら食べる、という経験を積んでいくうちに徐々にお子さんも“これくらいの量が食べやすい”と学んでいくことができるはずです。もしお子さんが自分でやりたがるようだったら、口に入れる時にお子さんの手を持って、口に入る量を調整してあげましょう。
使用する食材については、固い食べ物をしっかり噛むことはまだ上手ではないので、スティックパンやゆで野菜、りんごやスイカなどのくだもの、おやつだったら棒状のクッキーなどで練習するといいですね。
※今回は、一般社団法人ぽけっと【言語聴覚士】が回答しました。