和の食文化を伝える、アレルギーフリーの和食給食

映画やテレビでも有名になった「はなちゃんのみそ汁」の、はなちゃんが通っていた福岡県の高取保育園をご存知ですか?ここでは50年程前から、「食は命なり」という保育の柱を掲げ、和食給食を実践しています。これは、子どもたちに食物アレルギーが増えてきたことがきっかけでした。また、ここ数年、国も和食文化の保護や継承の目的で、和食給食を推奨しています。子どもたちの心とからだを健やかに育くんでくれる和食給食が今、全国で広がりつつあります。

ある日の献立ある日の献立

お昼ごはん

食物繊維たっぷりのおからを使って♪ おからボール

タネを丸めるときは、ギュッとにぎり中の空気を抜くようにすると、まとまりやすくなります。上手くまとまらないときには、水を加えてかたさを調整するといいですよ。
揚げずに少なめの油で焼くと、おなかの調子がよくないときも安心して食べられます。

アレルギーの子どもも安心のさっぱり中華レシピ 重ね煮五目春雨

中華料理は油をたくさん使うことが多いので、アレルギー体質のお子さんにとっては消化の負担が大きいです。その点、鍋に素材を重ねて火を通す「重ね煮」と呼ばれる調理法は素材同士が旨みと甘みを引き出し合うので、最後に油をひと回しするだけでおいしく仕上がります。
家族みんなで楽しく同じものが食べられるのでおすすめです♪

いつもとは違った食感を 大根ともやしのみそ汁

野菜をすべて細長い千切り状にすることで、いつもとは違った食感が楽しめる一品です。
素材それぞれの食感の違いをお子さんと話しながら食べると、素材への興味にもつながりますね。

ほうじ茶の香ばしさとさつまいものやさしい甘さがおいしい さつまいもの茶がゆ

お水の代わりに、お茶で炊いたおかゆです。さつまいもがないときはお茶だけで炊いて、お好きなお漬物や佃煮などを添えてもいいですね。温かくても冷たくてもおいしいので、夏の食欲のないときにサラサラ食べるのもおすすめです。風邪のひき始めは、体を温める作用がある三年番茶(さんねんばんちゃ)で炊くといいですよ。