「水」が教えてくれること~後編~<br>水はどこから生まれるの?

「水」が教えてくれること~後編~
水はどこから生まれるの?

2016.11.28

人間は、水なしでは生きられない。
水の大切さを、子ども達に。

今年は梅雨時期の降水量が少なく、首都圏の水がめであるダムは軒並み水不足で、取水制限も行われましたね。水は貴重な資源であることを、改めて考えさせられます。

 

なんといっても、人間の体は、そのほとんどが水でできています。

前回お話ししたように、水の安全や種類について知ることも必要なことですが、水そのものの大切さを未来を担う子ども達に伝えていくことも、大人の責任であると思います。水を知ることは、食を知ることでもあり、自然や地球環境を大切にする心、豊かな情緒や想像力を育てることにつながっていきます。

生き物は水でできている!

 

日本の国土は、その約75%が山地。降った雨は地表を下り海に流れこむわけですが、その一部は、森の木々や大地に蓄えられ、あるいは地中深く浸透し、長い年月をかけて濾過され地下水になります。

川は雨が降らない日も、枯かれることなく流れているのは、森や土にしみこんだ地下水がゆっくりと流れ出てくるからです。貴重な水資源を貯える自然の機能。海、雲、川、山、森林。私たち人間は自然の一部であることを教えてくれます。

 

水は、すべての生物の命の源、野菜も魚もお米も、そして人間も、水なしでは生きられません。

 

蛇口をひねれば、あたりまえのように、きれいな水を欲しいだけ手に入れることができる日本。

 

世界では、地球の人口の約9パーセントにあたる約6億6000万人の人が、きれいな水を手に入れられない状況にあるそうです。特に、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児が犠牲になっています。不衛生な水を口にすることで、たくさんの子どもが今日も亡くなっているという事実です。

川の絵本で水の旅を楽しむのはいかが?

日本に住む私たちは、水のありがたみ、大切さを忘れてしまいがちですが、例えば絵本で学んでみるのも楽しいですよ。

 

 

川の絵本あれこれ

川は どこから ながれてくるの

出典:amazon

作・絵:トマス・ロッカー

訳:箕浦 万里子

出版社:偕成社

川はながれる(岩波の子どもの本)

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文:アン・ランド

絵:ロジャンコフスキー

訳:掛川 恭子

出版社:岩波書店

川は生きている (新装版)(講談社青い鳥文庫)

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著:富山 和子、大庭 賢

出版社:講談社

かわ(こどものとも絵本)

出典:amazon

著:加古 里子

出版社:福音館書店

川(絵巻えほん)

出典:amazon

著:前川 かずお

出版社:こぐま社

「水道の水はどこからくるのかな?」「川の水をきれいにするにはどうしたらいいかな?」など日常の何気ない話題から、子どもも大人も想像力の翼を広げてみてはいかがでしょうか?