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頑張らない方法を取り入れ、継続していきましょう。
食事のバランスや1日の食事量を考えて作ったものを食べてもらえないと、とてもストレスに感じますよね。でも、現状で発育に問題が見られないのであれば、偏食=わがままと捉えるのではなく、お子さんの個性として受け止めてみるのもひとつです。食べられる種類が少なくても、「食べていること」を認めてあげましょう。(ちゃんと成長しているようならあまり心配しなくてもOK)
偏食の原因としては、大人が食卓に並べるメニューや味付けなどがお子さんの食の好みに影響を与えることもありますが、お子さんの味覚や触覚などの感覚が敏感すぎるということが関わっていることも考えられます。また、本来は食材ごとの風味や食感の違いがわかるように、できるだけシンプルな調理や味付けが推奨されますが、すでにお子さんの場合は、ごはんに混ぜ込んで食べることが習慣化しているため、それをすぐに変えることは難しいかもしれませんね。
今は、食べられていることをしっかり認めてあげて、目の前で一緒に食べている大人の食事に興味を向けさせるスタイルを取り入れることを続けていけばいいと思いますよ。無理強いをしたり、イライラした態度で接したりして、お子さんが食べること自体を嫌いにならないようにしましょう。
新しい食材を口にする機会が増えないのであれば、食事の味付けに少しずつ変化をつけるなど、できるだけ単調な味に慣れさせないように、味覚を育ててあげる工夫を取り入れるのもおすすめです。(※こんぶやしいたけといった“だし”となる食材を変えたり、調味料や油の組み合わせを変えたりするなど)
その代わり、大人の食事は主食・おかず・汁物をできるだけ個別の食器に盛り付けるようにするといいででしょう。なぜなら、これから給食を経験する上でもこれらが別々の食器で提供されることが当たり前の状況を見せておく必要があるからです。実際に給食が始まると、周りのお友だちがどうやって食べるのかを見て、自分の食べ方を変えていく可能性もありますよ。もちろん、それは本人がどうしたいのか決めることなので、過大な期待は×
もう一つの提案としては、給食献立表を受け取ったらそれをもとに家庭で一度作って、あらかじめ見せてあげましょう。その時は、「食べておかないと給食で困るから」というよりも、「おうちで食べるのと給食で食べるのはどっちがおいしいかな?」と比べたりするようなゲーム感覚で見せるだけでもいいと思いますよ。お子さんが「気になるな、知りたいな」と思うきっかけ作りなので、メニュー名や食材をヒントにオリジナルで作ったものでも構いません。大人が楽しそうに、給食で出されるものに興味を持つことで、お子さんも食への興味を持つようになるかもしれませんよ。
【まとめ】
お子さんの食事は楽しく食べてくれることを優先し、大人の食事は
- お子さんに食べて欲しいもの(給食献立をベースすると楽)
- ごはんに混ぜないで食べる方法を見せるお手本
として、整えていく努力を続けていきましょう!心や感覚の成長とともに、お子さんなりのペースで食べる幅が広がっていくはずですので、焦らずに取り組んでみてくださいね。
※今回は、【管理栄養士】が回答しました。