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残しても全く問題ナシ!大事なのは“自分の食べられる適正量”を知ること。
よく食べていたお子さんが急に食べなくなると心配になりますよね。3歳2ヵ月だと、まだ自分がどの程度の量を食べられるかよく分かっていないため、必要以上に食べてしまうことがあります。もしかするときっかけは、自分が食べられる量をよく分かっていないからかもしれません。
またお子さんにとって、吐いたことが失敗体験になっていることも考えられます。元々よく食べるお子さんのようなので、完食して褒められる場面も多かったのではないでしょうか。そうすると、吐いたこと(=食べられなかった)が失敗感につながり、食べることへの抵抗感がぐっと増してしまうことがあります。
今は自分が食べられる適切な量を知る練習をしている段階なので、まずは食事を嫌いにならないことを優先し、「おなかいっぱい」と食べたくないサインが出た時には、「残しても大丈夫だよ」と言ってあげることをおすすめします。少し先の話ですが小学校の給食でも、与えられた量を完食することより、自分が食べられる量を食べることを目標にしているところが多いようです。自分のおなかがいっぱいになる感覚を知ることの方が、将来の学校生活に役立つ力になりそうですね。
また繊細なタイプのお子さんは、親子での関わる時間の少なさが影響しているかもしれません。そういった時におすすめなのは、『寝る前に「大好きだよ」と伝えつつ10秒抱きしめる』です。子どもは何気ない大人の態度を、嫌われたかもしれないと誤って捉えることが多いため、寝る前にしっかり向き合う時間を作ることでお子さんの捉え違いを修正し、安心感を抱いてもらうことができますよ。
お子さんが急に食べなくなると心配になりますが、一時的なことかもしれません。まずは食事の場面を苦痛に感じさせないようにしましょう。楽しい気持ちで食べられるようになると、少しずつ食べたい気持ちも育ってくると思いますよ。
今は食べられる量を食べることを意識しつつ、食べるタイミングがズレてしまっても、食べている時は楽しい、嬉しい気持ちで過ごせるように関わっていけるといいですね。
※今回は、一般社団法人ぽけっと【臨床心理士】が回答しました。