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大きさよりも形を工夫したり食べる様子が分かるよう、そばにいましょう。
普段からお子さんに与えることのある食材による死亡事故、とてもショックを受けた方も多いのではないでしょうか。実は、ぶどうやミニトマトによる誤飲事故というのは毎年国内で起きているんですよ。乳児で約3㎝、3歳児で約4㎝以下だと一口で入れることができるので、誤飲しやすい大きさだと言われています。中でも、誤飲が多いとされるぶどうやミニトマトに共通することは、
◆ 丸みを帯びている
◆ つるつるしている
こういったものは勢いで飲み込みやすく、そのままのどに詰まると窒息につながってしまいます。
【対処法:いずれも1/4の大きさに切ることが推奨されています。】
おにぎりがぶどうと同じくらいの大きさということですが、つるつるしているわけではないので、ぶどうやミニトマトほど心配しなくても良いと思います。ただし、ふざけていたり、笑ったり驚いたり、眠い時に口にしていると、普段は大丈夫であっても詰まる確率が高くなる可能性があるので、そういう時は十分に注意しましょう。(落ち着くまで食事を一時中断する、先に睡眠を取らせる、など)
少しでも心配を減らすためには、おにぎりのごはんの量はそのままに、丸い形ではなく平たい三角形や棒状に形を変えてあげるといいでしょう。口いっぱいに食べ物が入っている時ほど、よく噛まないうちに何かの拍子で飲み込んでしまい、誤飲につながってしまいます。一口で入りにくい形にすると少しずつかじり取って食べることになり、口に入る量が減らせますよ。さらに「少しずつ食べてよく噛もうね」といった声掛けをすると良いですね。
なお、落花生・アーモンド・枝豆などの小さなものであっても、「誤嚥(ごえん)」と言って、気管に入ってしまい、呼吸困難や気管支炎などのケースに繋がる可能性はあります。(この場合は、咳込みなどが見られず、気づくまでに時間がかかることも)
また、噛み切りにくい餅・団子・グミなどにも誤飲の可能性があるので、これらの食材はある程度噛みきる力がついてくる3歳以降までは、そのままの形では与えないようにしてくださいね。
どんな食材であっても、与える時はお子さんの食べている様子がわかるように近くにいてあげましょう。3~4歳でもまだ油断できませんので、子ども同士で食事中に遊び始めたりした時には、特に気を付けてそばにいてあげましょう。
※今回は、【管理栄養士】が回答しました。