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オリゴ糖は、何歳からでもOK!生活習慣の見直しや、他の食べ物も組み合わせると◎
オリゴ糖は、特定保健用食品(通称:トクホ)の「お腹の調子を整える」という作用で、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ラフィノースなど、8種類が認可を受けています。ブドウ糖などのように「オリゴ糖」と名前が付いた糖があるわけではなく、2~10個の糖が結びついたものをまとめた呼び方になっていて、その種類はなんと1,000種以上もあるのだとか。
オリゴ糖は一般的な砂糖に比べて優しい甘味で、消化吸収されずに腸まで届き、腸内の善玉菌のエサとなって数を増やしてくれる働きが期待できます。トクホやオリゴ糖含有商品に含まれるほか、母乳や一般的な食材にもオリゴ糖は含まれていますよ。特に、大豆食品(きなこ・納豆・豆腐など)、ごぼう、たまねぎ、はちみつ、にんにくなどに多いと言われていることから、オリゴ糖は何歳からでも摂ることができると言えますね。
ただ、精製されている糖類(ここではオリゴ糖シロップやてんさい糖など)の場合、食材に含まれるよりも一度に多く摂りやすいので、体質によっては下痢をしたりお腹が張る、といった症状が見られることもあります。オリゴ糖の摂取目安量は、大人で【2~10g】とされているので、お子さんにオリゴ糖商品を意識的に取り入れたい時は、少量から始めて体調の変化とともに加減していくことをおすすめします。
また、オリゴ糖を摂るだけでは便秘が解消されないことも考えられますが、普段の食事いかがでしょうか?できれば、オリゴ糖を多く含む食材を食べる機会を増やし、自然な形で取り入れられると良いのですが、特定の栄養素を摂るために食材が偏ったり、無理強いして食べさせるようになっては元も子もありません。普段使う砂糖の代わりに、オリゴ糖シロップやてんさい糖へ置き換えてみるといいですね。
そして日常生活でできる便秘対策としては、
- こまめな水分補給(特に起きてすぐ、帰宅後、入浴後)
- 適度な運動
- 十分な睡眠時間の確保
- ストレスを溜めさせない
- 食物繊維を十分に摂る
- 水分をこまめに摂る
- 適度な油分を摂る(すべてノンオイルにしない、など)
- 発酵食品を摂る(納豆、漬物、ヨーグルト、甘酒など)
こういったことが挙げられます。オリゴ糖を取り入れつつ、普段の生活習慣も見直してみるとより良いと思いますよ。
なお、それでも便秘が長く続く場合は、お子さんの機嫌が悪くなったり、元気がなくなったり、食欲低下につながることもあるため、お医者さんに相談するようにしてくださいね。
今回は、【管理栄養士】が回答しました。