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今は通過点とどっしり構えて。食べる環境を変えてみると改善できることも。
1~2歳くらいは、それまで食べていたものを急に食べなくなったり、何かのきっかけでよく食べるようになったりと、変化するものです。今は、やわらかくて食べやすいパンが特にお気に入りなのかもしれませんね。お子さんが食べているものを見てみると、十分いろいろと食べられるものがあるように感じますので、「もっといろいろ食べさせなくちゃ」とがんばらなくてもよいと思います。
ちょうどこの時期に好き嫌いなどが出てくるのは、お子さんの自我(自分で決めたいという気持ちなど)が芽生えてきたり、食材の食感や香り、味などの違いが少しづつわかってきたからということが考えられます。お子さんの心身は日々成長&変化しているので、今の状態は“通過点”と思ってどっしりと構えてみてはいかがでしょうか?
ただし、気になさっているように栄養面を少しでも改善していきたのであれば、次のことに気を付けてみてください。
- 無理強いして食べさせない(食べるかどうか提案するくらいでOK。食べるかどうか決めるのはお子さん自身。)
- 刻んで隠して食べさせない(好き嫌いの改善には繋がらず、不信感から偏食が進むことも…。)
- 味が濃いもの、風味が強いものを与え過ぎない(特に既製品はその傾向にあるので、1日の中であげるタイミングや量を決めておくとよいかもしれません。買い置きを減らし、欲しがるからといってその食品ばかりに頼らないで、ほかの食べられるものを組み合わせてみて。)
もし、いつも家で1対1で食事をすることが多いのであれば、時々その環境を変えてみると、お子さんにとってはよい刺激になることもあります。たとえば、仲良しの親子と一緒に自宅以外で食べたり、ベランダや公園、子育て支援センターにお弁当を持っていったりするなど、いつもと違う人がいたり場所や雰囲気が違えば、それだけで食欲が沸くこともあります。そうすると、「今日は食べてみようかな」といった気持ちが出てくることも期待できるのでは。
もちろん、食の変化は一進一退ですので、「今日は気分がのらなかったかな」「今度はどんな環境で一緒に食べてみようかな」などと、食べること以外へ目を向けながらお子さんと向き合っていってもらえたらと思います。ぜひ、おうちの方自身も、楽しく食べられる機会を増やしてみてくださいね。
※今回は、【管理栄養士】が回答しました。