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食べることを期待せず、お子さんのからだと心の様子に目を向けてあげましょう!
お子さんの成長を気にして食事の量を心配されていると思いますが、体重が減っていなければ量は気にしなくても大丈夫。個人差があるので、食事の目安量は平均値と捉えるといいですよ。それなりの量や種類が食べられているので焦る必要もありません。でも、たんぱく質の量は気をつけましょう。なぜなら子どもは内臓機能が未熟なので、腎臓に負担をかける心配があるからです。
今の食事量であれば心配ありませんが、たんぱく質を多く含む食材は1日の目安量に収まるようにし、栄養バランスが偏ることにも配慮していきましょう!
お子さんは食べ物を何でもかんでも投げるのでなく、嫌なものとそうでないものを区別しているようですね。乱暴に見えるかもしれませんが、この月齢ですとまだ自分の気持ちをうまく言葉にできなくて、態度で示しているのだと思います。決してお母さんを困らせたくてしていることでないので安心してくださいね。(もちろん「お母さんが困るからやめてほしい」という気持ちは必ず伝えましょう。その時、感情に任せて怒るのではなく落ち着いて冷静に伝えることが大切です。)
また食事時間が長くなるにつれ、集中力が切れて投げ始める場合もあるので、「食事時間は30分」などと決め、時間になったら食事を下げるようにしても良いでしょう。
今は無理に食べさせようとせず、お子さんが食べることを嫌いにならないような関わり方に変えてみるといいと思いますよ。栄養や食事量にこだわらず、お子さんが楽しく食べられる環境を整え、食への興味を失わせないことを優先してみてくださいね。
1.間食の内容
食事に目を向けがちですが、食事で食べられない分は間食へスライドしてみるのもいいですよ。間食はおやつというより食事の一部(補食)です。主食があまり食べられなかった時は、サンドイッチやおにぎりを間食で出すと◎。ゆでて刻んだ野菜やすり潰したいも類を具にしたり、のりを巻いたりすると栄養素も補えますよ。
2.みそ汁の与え方
みそ汁は子どもによって好き嫌いがあり、具のくたっとした食感が苦手なお子さんもいます。毎回拒否されるのであれば、野菜がたくさん入ったみそ汁を作って「汁だけ」にしても大丈夫ですよ。野菜の栄養が溶け込んでいます。もう少し月齢が進んでくると大人と同じものに憧れる時期が来ることもあるので、そのタイミングで具入りのみそ汁に切り替えると良いでしょう。
3.クイズを取り入れる
変化に敏感なお子さんの場合はあまり大きく変えない方が良いのですが、そうでなければ同じようなメニューが続く時に、変化をつけてあげると食事時間に興味が持てるようになるかもしれませんよ。
食器を変える/型抜きして形を変える、楽しみを加える/食材を一部変更する(油を違う香りの種類へ変える、葉物野菜やきのこの種類を変える、野菜を一種類加えるetc)など、「今日はいつもと少し変えてみたけど、どこが違うかわかるかな?」とクイズを出して、違いを楽しませてみましょう。
4.からだと心の様子に注目
食欲は胃が空になっている、運動後などに血糖値が下がる、といったからだの状態だけでなく、心理面からも影響を受けます。疲労や不安な気持ちがあると減退しますが、適度な疲れや楽しい気持ちがあると増進するとも言われていますよ。
いやいや期であっても、食への興味が薄くても、できるだけストレスの無いようにお子さんと向き合い続けていくことが大切です。今はうまくいかないことが多くても解決につながっていくので、無理なくできることから取り入れていきましょう。
その時々のお子さんのからだと心の状況を観察しながら、取り組んでみてくださいね!
※今回は、【管理栄養士】が回答しました。