お米ができるまで~稲刈り~

みなさんは『○○の秋』といったらなにを思い浮かべますか?

『食欲の秋』『読書の秋』『スポーツの秋』・・

秋は『収穫の秋』ともいいますね。

果物はりんご、柿、梨など。うちの娘たちはりんごが大好きなので、この季節、待ってました!といった感じです。

それ以外にもさんまや鮭などの魚も美味しい季節ですね。

 

そして、お米も収穫の時期を迎えます。

そろそろ“新米”の文字を見かけるようになったのではないでしょうか。

 

 

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9月初旬。

5月に植えた苗たちも、あれから立派に成長し、収穫の時期を迎えました。

 

約4か月前にはひょろひょろだった苗が、こんなに大きくなるのです。

 

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写真左から:苗、7月成長途中、9月収穫前の状態

 

『実るほど 頭(こうべ)を垂れる 稲穂かな』という言葉どおり、

実るほどに頭が重たくなって、垂れさがってくる様子を見ることができました。

 

なんでも経験や年数を積んでいき、知識や技術が身についてくると、つい、ふんぞり返る気持ちになりがちですが、身(実)についてくるほど、頭を垂れる謙虚さを忘れてはいけないんだよね、なんてことを考えながら、しばらく風に揺れる稲穂を眺めていました。

 

 

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yururi015_img02・・それにしても、こちらの稲穂・・

 

『わたしは頭を垂らしているんだぞ!』と言わんばかりの自己主張っぷりですね。

道路にまで乗り上げてきています。

yururi015_img03そんな稲穂たちの先についている

籾(もみ)

yururi015_img04ここから籾殻(もみがら)をむいてみるとこんな感じに。

 

なんだか少し茶色っぽいなと思いますが、この状態が “玄米” です。

私たちが普段食べているお米(白米)と比べると、こんなに違いが。

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玄米のまわりについている、“糠(ぬか)” などをとると “白米” になるのです。

この“ぬか”にはたくさんの栄養価が含まれています。

だからら白米よりも、ぬかの付いた玄米の方が栄養価が高いのですが、ボソボソとして少し食べづらかったりします。

そこで、この玄米を精米し、白米にして食べやすくしている、という訳です。

 

“5分づき米” “7分づき米” などと耳にすることがありますが、この“5分”や“7分”という数字は、白米を10割の精米率としたら、何割精米をしているかで数字が変わるのです。

数字が小さいほど玄米に近く、大きいほど白米に近くなります。

ということは、5分づき米より7分づき米が、白米に近い“分づき米”ということですね。

 

精米によってはがされた米糠(こめぬか)は、畑の良質な肥料になります。

ちなみに ぬか漬けに使う“ぬか”も、この ぬか です。

ぬか漬けが生野菜よりも栄養価が高いとされるのは、この、お米の栄養価の高い部分を集めたものに漬けるからなんですよね。

 

考えてみればその通りなのですが、普段何気なく“ぬか漬け”・・ぬかに漬けたものね~、ぐらいにしか思っていなかったので、こうやって改めて色々と繋がって考えてみると、なんだかおもしろいですね!(私だけかしら・・笑;)

 

ちなみにこの稲穂の藁(わら)の部分は、畑に使われたり、麦わら帽子やぞうり作りに使われたりするそうです。

籾(もみ)から外した籾殻(もみがら)は、田んぼの肥料として。

精米して出たぬかは、肥料やぬか床に。

お米はもちろん食卓へ。

 

すべてが無駄なく使われていきます。

これこそ、収穫に感謝をして、いただくことなのかもしれません。

 

我が家でももうすぐこの、新米が食卓に並ぶことでしょう。

そのときはみんなで『いただきます』と言って、美味しくいただきたいと思います。