ベビーサインのQ&A

さっそくベビーサインを使って赤ちゃんとコミュニケーションしよう!そんなときに役立つ、よくある質問をまとめて紹介します。 食事のときに役立った実際のエピソードも参考にしてみてください。

Q. どうやって教えるの?

A. 手話やジェスチャーで、身の周りのものや気持ちを表現します

 

教え方はとても簡単。普段の話かけと一緒にサインを見せるだけ。日常生活で目にするものや触れるものを手で表現しながら見せると、赤ちゃんは、だんだんとママの手の意味を理解していきます。繰り返し見せていると真似するようになり、「このサインをすれば、気持ちが伝わる」ということに気づくと、サインも増えていきます。

教えてあげたサインの数だけ、赤ちゃんのサインの習得や語彙のストックにつながります。しかし、たくさんの数をマスターする必要はありません。初めは日常でよく使う10個ほどのサインを繰り返しながら、赤ちゃんの発達段階に合わせて少しずつ増やしていきましょう。赤ちゃんが興味を持ちそうな簡単なサインから取り入れて、手を自在に動かせるようになってきたら、生活に役立つサインを取り入れていくといいですよ。

Q. 最初に教えるサインは?

A. 左右対称、または片手でできる簡単なサインがおすすめ

 

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「もっと」のサイン

「おすわりの頃」は、指先の細かいコントロールが難しい時期なので、グーとパーだけででき、左右対称または片手でできる簡単なサインから始めましょう!

例えば、おっぱい(ミルク)、もっと、おしまい、抱っこなどをすすめています。

知っておくと便利な基本のサイン2つ

 

「おっぱい・ミルク」

片手を握ったり開いたりします。

グーとバーの手の動きです。

(アメリカ手話)

 

こんなときに・・・
おっぱいやミルクを飲ませる前に「おっぱい飲もうね」と言いながらサインを見せます。赤ちゃんがサインを使えるようになると、泣いて知らせることが少なくなり、飲むタイミングもわかってくるのでとても助かります。

 

 

「お茶(お水)」

片手の人差し指を唇の下でトントンとします。

人差し指でストローを表しています。

(ジェスチャー)

 

こんなときに・・・
“喉が渇いたかな?”と思ったときに「お茶飲む?」と言いながらサインを見せます。水分を欲しているときにすぐに対応できると、熱中症や脱水症状を防ぐことができるので、健康面でも役立ちます。

Q. サインが出ないときはどうしたらいいの?

A. 赤ちゃんのことをよく知り、楽しく見せることが大事!

 

赤ちゃんがサインを使えるようになるのには数か月かかります。個人差はありますが、サインが出てくるピークは、「よちよち歩きの頃」から「トコトコ歩きの頃」。サインがなかなか出なくても焦らずにのんびり構え、楽しみながら繰り返しサインを見せてあげましょう。興味があることがらのサインは出るのが早いので、赤ちゃんが好きなものは何か、よく観察してみましょう。

 

また、せっかくサインを使っていても、楽しくなければ続かないし、興味を持ってくれません。いろいろな方法で楽しませてあげることも必要です。

赤ちゃんは、歌やふれあい遊びが大好き。童謡や手遊び歌に合わせてサインを使うのも効果的です。

ママやパパの歌声は記憶に残りやすく、心地よさを感じて楽しさも増します。赤ちゃんが好きな絵本や絵カードなどを使って興味を引きつけるのも手です。

ベビーサインが役に立った、食事タイムの感動エピソード!

 

エピソード1

用意した食事がなかなか進まないとき、「何かほかに食べたいものがあるのかなぁ?」とぼそっと言ったら、子どもが冷蔵庫を指し、“バナナ”のサインを。食べたいものを教えてくれて感動しました!

 

エピソード2

2歳になり、言葉もずいぶん増えてきました。息子はおいしいと思ったものは、ずっと味わっていたいらしく、なかなか飲み込もうとしません。飲み込んでほしいので、「お口に入っているのはなーに?」と聞くと、“みかん”とか“りんご”をサインで返してきます。喋るために飲み込むだろうと思って聞いたのですが、上手に使い分けていて、大笑いしてしまいました。

 

エピソード3

偏食気味の息子。いろいろな食べ物を食べさせようとしましたが、すぐにペッと出し、“おしまい”のサイン。でも、納豆だけは大好きで満面の笑みで“おいしい”のサインをしてくれます。そんな姿を見ていると、こんなに小さいうちから好みがはっきりしているのだなぁと実感。大好きな納豆に違うものを混ぜてみるといった工夫も対応できました。

 

エピソード4

子どもがウイルス性胃腸炎になり、おっぱいも飲まず、ぐったりして辛そうにしていたとき、“お水”のサインをしてくれました。水分を欲しているのがわかり、すぐ対応できたのでベビーサインをやっていて本当によかったぁ!と思えた瞬間でした。

 

先生からのメッセージ

ベビーサインによって、赤ちゃんのことが何でもわかるわけではありません。しかし、何に興味を持って、どうして欲しいのか「赤ちゃんの世界」をちょっと知ることができるだけで、食事だけでなく、育児全般のストレスはだいぶ軽減されます。
こちらに掲載されたエピソードはほんの一部。
自分の気持ちを伝えることはもちろん、大人の目線では気づかないものをサインで教えてくれたり、赤ちゃんから話しかけてきてくれたり、ベビーサインを通じて、ご家族それぞれにとっても素敵なエピソードがたくさん生まれます。 何より、わが子が小さい手を使って一生懸命お話をしてくれる姿は、本当にかわいらしく、愛おしいですよ。ぜひベビーサインで“感動育児”を体験してくださいね。