子どもと楽しむ お祝いごと・行事の食卓 Vol.08 お月さまに感謝の気持ちを捧げる日、十五夜。 最終更新日:2024.08.30 「十五夜」とは、旧暦の8月15日(新暦の9月中旬)の満月の夜のこと。旧暦の秋(7~9月)の中間に当たり、この日のお月さまは一年で最も美しいとされているため、「中秋の名月」とも呼ばれます。昔からお団子やすすきなどのお供えものをして、「お月見」をする習慣があります。ちなみに、2024年の十五夜は9月17日(火)です。 目次 十五夜にお月見をする理由お月見のお供えものの意味国によって異なる月の模様のとらえ方月のうさぎ伝説 十五夜にお月見をする理由 旧暦では、新月から三十日月(みそかづき)までの月の満ち欠けを1か月とします。昔の人たちは月の満ち欠けで月日を知ったり、農作物の種まきや収穫のタイミングを決めたり、また生活の明かりとしても、お月さまは欠かせないものでした。そのため、月の満ち欠けに作物や物事の実りを重ね、感謝と祈りを捧げる習慣がうまれたのです。 お月見のお供えものの意味 お月見のお供えものには、それぞれ意味があります。子どもに話して聞かせてあげながら、お月見を楽しんでみてはいかがでしょう。 月見団子 まんまるの月見団子は満月の象徴。十五夜にちなんで15個、あるいは一年間の満月の数(12個か13個)を供えます。 すすき すすきは、実りを迎える稲穂に見立てられたもの。お月さまから神様を迎えるための目印とも言われます。 里芋料理 十五夜の時期は芋類の収穫時期にあたるため、「芋名月」とも呼ばれます。そのため、穫れたての里芋などの収穫物をお供えするようになりました。 三宝 月見団子を盛りつける器。台の三面に窓が開いており、窓のない面を神様側に向けると、三つの窓から神様の力を授かることができると言われています。 国によって異なる月の模様のとらえ方 月の模様をどうとらえるかは、国や地域によりさまざま。日本では「餅をついているうさぎ」ですが、中国では「薬草をひいているうさぎ」、北ヨーロッパでは「本を読んでいるおばあさん」、東ヨーロッパでは「大きなハサミのカニ」、アラビアでは「吠えているライオン」というように、国や地域によって異なる見方をしているようです。 月のうさぎ伝説 日本で月の模様を「餅をついているうさぎ」にたとえるのは、仏教説話の「月のうさぎ伝説」に由来しています。 「むかしむかし、うさぎ・きつね・さるの3匹の動物が、疲れ果てた老人から食べ物を求められました。きつねは魚、さるは木の実をとってきましたが、うさぎはなにも持ってくることができませんでした。悩んだうさぎは、「私を食べてください」と言って、火の中に飛び込んでしまいました。実は、その老人の正体は、帝釈天という神様だったのです。うさぎの行動に感動した帝釈天は、うさぎを月の中に蘇らせて、人々のお手本になるようにしました。こうしてうさぎは月で暮らし、帝釈天のためにお餅をつくようになりました」 食べ物に感謝する十五夜の起源や、困っている人のために身を捧げた月のうさぎの物語。古くから日本の人々が大切にしてきた十五夜という風習を、お子さんにも教えてあげてくださいね。 Recipeイベントレシピ(行事食), おやつのレシピお月見の日に…☆手作りお団子レシピ Recipeイベントレシピ(行事食)お月さまがいっぱい!簡単☆お月見アレンジレシピ シェア ポスト シェア はてぶ シェア ユーキャンの料理講座 ユーキャンの離乳食・幼児食コーディネーター講座