大根は品種改良が進み、一年を通して手に入れることができる野菜です。
大きな大根1本を買って、お味噌汁に使ってみたけど、残りをどうしようか迷っているうちにしなびてきてしまった・・
そんなときにも切り干し大根づくりはおすすめです。
100均などでも干しかごが売られていますので、一度試してみてはいかがでしょう。
切り干し大根は、今回紹介したとおり、切って干す以外に大根になにも手を加えていません。だから、大根の栄養はそのまま切り干し大根に濃縮されています。
だから栄養価が高い食材・・栄養価が濃縮された食材、ということですね。
それに天日干しすると、大根の甘味も増して美味しいです。
使うときはざっと洗ってゴミをおとし、たっぷりの水に15分ぐらい漬けて戻します。
そうするとだいたい4倍ぐらいに戻ります。
このとき、もどし汁のなかに水に溶けやすい栄養分が流れ出ていきます。
ですので、もどし汁は捨てずにとっておき、煮物の煮汁に使うといいですね。
たくさんあった大根ですが、ひとまず切り干し大根にしておいて、あとはゆっくり料理に使っていくことにします。
自分で作った切り干し大根。なんだか愛着が沸きます。
切り干し大根はスーパーでも売られているので、袋に入った切り干し大根を見せて、『これ、おうちでも作れるんだよ』と、作る工程を見せてあげるのもいいですね。
できあがっていくようすを観察しながら、だいこんについてお話しをするのも、身の回りの食材に興味関心を持つ、という食育、になります。
『だいこん(根、皮つき、生)と、切り干し大根(乾)の可食部100g当たりの栄養価の比較』
|
だいこん |
切り干し大根 |
カロリー(kcal) |
18 |
301 |
水分(g) |
94.6 |
8.4 |
たんぱく質(g) |
0.5 |
9.7 |
脂質(g) |
0.1 |
0.8 |
カルシウム(mg) |
24 |
500 |
鉄(mg) |
0.2 |
3.1 |
ビタミンA(μg) |
0 |
0 |
ビタミンB1(mg) |
0.02 |
0.35 |
ビタミンB2(mg) |
0.01 |
0.20 |
ビタミンC(mg) |
12 |
28 |
食物繊維(g) |
1.4 |
21.3 |
食塩(g) |
0 |
0.5 |
カリウム(mg) |
230 |
3500 |
日本食品成分表 2015年度版より