秋に起こる身体への影響とは?
冬に向かって空気が乾燥してきました。秋はこの乾燥に気をつけたいところです。乾燥による皮膚の痒み、髪の毛のパサつきなど、乾燥に伴う外側の変化はより感じやすいですが、内側の変化はどうでしょうか? 乾燥した空気を吸い込む鼻や気管、肺などは、どんな影響を受けるのでしょうか?
これから風邪が流行る季節を迎えます。ウィルスや細菌の侵入を防ぐための第一関門となるのが、鼻や気管の粘膜になりますが、実は乾燥によってこれらの免疫機能は低下してしまいます。
また、気温が下がってくると、汗腺がとじ、汗が出づらくなり、体内の水分が外に排泄しづらくなります。体内に不要な水分が溜まることから、冷えを招きやすくなるのです。こうした身体の乾燥や冷えは、咳が出やすくなったり、腸の動きが鈍くなり便通が調わなくなったりという症状につながります。
呼吸器の不調のサインが現れる場所は?
鼻や気管、肺などは呼吸器官と呼ばれますが、呼吸器官の不調が出やすい部分が、呼吸器の入り口である小鼻の部分です。ここが赤くなっていたり、小鼻の付近に吹き出物が出来ていたりすると、呼吸器系の不調のサインとなります。また、頬の乾燥や吹き出物も肺の不調のサインとなります。朝ごはんを食べる時、保育園や幼稚園に見送る時、子どもの小鼻の付近や頬を少し意識して見てみましょう。そういったサインが見られた場合は、少し乾燥や冷えに意識を向けて、免疫を下げないようにしていきたいところです。