最近増えているアレルギーは、メロン、キウイ、魚卵などですね。魚卵アレルギーになるケースの一例として、回転寿司に行くでしょ、お母さんたちが話に夢中になっている時に、子どもが目の前にあるイクラをちょっとつまんでしまう…
色が鮮やかで形が可愛いし、つい口に入れてしまうんですよね。いきなり生ものを食べてしまったのがきっかけで魚卵アレルギーになることがあるんですよ。」
意外なケースに、会場には小さなざわめきが…皆さん、驚かれたようすでした。
「塩だけのポテトチップって食べたことありますか?濃い味は美味しいですよね。でもあのうま味を感じるのは、ほとんどが化学調味料なんです。
その化学調味料などの添加物を除去した商品をイオンでは開発しています。いちばん人気があるのは食パン。でも当初は、しょっぱいとのクレームがありました。乳化剤とかイーストフードとか使っていないので、そう感じてしまうんですね。ハムやソーセージも色が悪いとお叱りを受けた。でもそれも添加物を使っていないからなんです。
本日ご紹介するのは、特定原材料7品目を排除し開発された「やさしごはん」シリーズです。ホワイトソースやカレールー、ケーキミックス粉など12種類を発売しています。ケーキミックス粉は何度やってもチヂミのようになってしまい、全然ふくらまなかった。いかにふっくらとさせるか、それにとっても苦労しました。」と有本氏。
「イオンでは、食物アレルギーの子どもたちを旅行へ連れて行ったりと、アレルギーをもつ子どもとその親子を支える活動を展開しています。その活動の中で、自分を責めてしまうお母さんやネガティブに考えるお母さんにたくさん出会いました。しかし、食べられないものがあることは悪いことじゃないですし、時間が経てば治っていくことも多いです。お母さんには、後ろめたく思わずに、その子の「個性」として受け取ってもらいたいと考えています。」お母さまたちへのエールで、有本氏の話は締めくくられました。
さあ、石井氏、有本氏、それぞれの立場からのお話が終ると、もう12:00。
子どもたちもおなかがすいてきた頃です。実は有本氏のお話と並行して、隣では試食会の準備が進んでいました。
カレーのいい香りが、子どもたちの食欲をいっそう刺激してしまったようです。
皆さんに今回召し上がっていただいたのは、イオントップバリュ「やさしごはん」シリーズの中から、「野菜と米ピューレでつくったペーストタイプのカレールー」と「発芽玄米パスタと野菜のホワイトソースでつくるカルボナーラセット」。
いずれも特定原材料7品目を一切使っていない食品です。「家族みんなで食べられる、カラダにやさしい食事」をコンセプトに開発されたもので、カレールーやホワイトソースでは小麦、乳など使わずに、米ピューレを使うことでコクを出し、野菜のうま味や食感を活かした味わいを実現できたそうです。
今回は、同じくイオントップバリュで販売されているオーガニックのブロッコリーやにんじんをトッピング。
レトルトでも手軽にアレルギー除去食が手に入ることを知った、想像していたよりずっと美味しかった、などお母さまたちの反応は良好でした。何より、カレーもカルボナーラも子どもたちは大好き!子どもも大人も皆さん完食で、おいしい、おいしい、の声がたくさん聞こえてきました。
食事の間も、皆さんの心配事や質問にお応えしようと、有本氏も石井氏も各ご家族を回り、相談にのったり、励ましたり…お母さまの笑顔の横でカレーやパスタをほお張る子どもたちもまた笑顔。
最後にはスタッフも会話の輪に加わり、和気あいあいで、はじめての食物アレルギーセミナーも無事、終了しました。
なお、イオントップバリュさんとのコラボイベント第二弾も予定しています。HAPIKUでご紹介しますので楽しみにお待ちください。