秋の乾燥と咳との関係

秋は『白いもの』。

喉や鼻、肌、大腸、これらはまったく関係ないようにみえますが、東洋医学では全て関連しており、大もとが肺と繋がっていると考えられています。この時期のキーとなる食材は、 『白いもの』です。肺を潤す食べ物には白い食べ物が多く含まれ、秋に肺をしっかり潤してあげることで、次にやってくる冬に向けての身体を作ってくれます。 では、肺を潤す白い食材と、献立例を紹介しましょう。

 

肺を潤す白いもの

豆腐、豆乳、里芋、蓮根、大根、白ネギ、ユリ根、銀杏、白ごま、松の実などのナッツ類、白きくらげなど ※白米はここには入りません。

 

献立例

大根と柿のなます 柿のビタミンCの力も借りましょう。
大根餅や蓮根餅 子どものおやつにもおすすめです。
蓮根のすりおろし味噌汁 お味噌汁の最後にすりおろした蓮根を。
里芋の白ごまみそ煮 茨城県の郷土料理です。
みぞれ鍋や豆乳鍋 生姜も一緒に入れることで身体が温まります。

その他の季節的な症状におすすめの食材

便秘 発酵食品、梅干し、りんご(皮つき)、いちじく、水溶性食物繊維(きのこ、こんにゃくなど)
肌の乾燥 小松菜やほうれん草などの青菜や、人参など色の濃いお野菜

 

昔ながらの食べ物の知恵

咳に対しては、以下のような昔ながらの食べ物の知恵があります。お子さんが取り入れやすいものを試してみてください。

※昔ながらの食べ物の知恵は、全ての人によいとは限りません。アレルギーなどをお持ちの方は十分注意して、保護者様の責任の下での実施をお願いします。

 

枕元に半分に切った玉ねぎを置いておく 安眠効果もあるようです。
はちみつ大根 1cm角に切った大根をはちみつにつけておいたものをいただきます。
※1歳未満のお子さんには蜂蜜は控えてください
蓮根湯 蓮根のおろし汁大3、しょうが絞り汁2,3滴に熱湯 100mlを注ぎます。
※市販の蓮根粉末もあります
胸部のあたため ハンドタオルを水に濡らし、電子レンジで温めたものを、ビニール袋などにいれ胸元に置きます。

もしお子さんが嫌がる場合は必要がないということですので、無理に試す必要はありません。

これからの季節、お子さんの乾燥や冷えによる身体の変化に気を配ってあげてくださいね。