ピーマン、食べれたよ!

前回のコラムで、冷蔵庫で出番待ちしているピーマンのお話しをしました。最近は夏野菜がたくさんスーパーに並ぶようになりましたね。
きれいなピーマンを見つけたので、購入したものの、『ピーマンって嫌い!』を豪語する長女の顔が頭をよぎり、なかなか料理に使えず。苦手だと知っていながら料理に使うのって勇気がいりませんか?我が家ではヘタしたらほぼ自分が一人で食べることになったりすることもあるので、どうしても躊躇してしまいます。
わりと好き嫌いの多いうちのパパさんですが、ピーマンは好きなので、そしたらパパさんも一緒にごはんを食べられるときにピーマン料理をしよう!ということで、土曜日の夕飯にピーマンを使いました。(我が家は平日、子どもが起きている時間帯にほとんどパパさんは仕事で不在なのです。)

 

 

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きっと食べないだろうな~・・残すだろうな~・・と思いながらも、一応調理の工夫はほどこしました。今回はシンプルに『野菜炒め』だったのですが、まずはお肉は炒める前に料理酒をかけ、塩少々で下味をつけました。ピーマンの苦味を肉のおいしさで助けてもらう作戦です。
次にピーマンは、繊維を断つと苦味が出てくるので、なるべく壊さないように縦に切りました。あとはキャベツをざく切りし、人参も入れたいところでしたが、今回はごちゃごちゃと登場人物(野菜)を増やさず、シンプルに勝負しました。

 

お皿にとりわけ、食卓に並べた瞬間、『ピーマン入ってるやんか~!』と、想像通りの反応です。

 

yururi010_012歳の次女は自分から手をつけず。食べさせてあげても器用にピーマンだけ口から出てきました。

長女が2歳のときなら、やっきになってなんとか食べさせようと苦戦していましたが、それでも嫌がって食べなかったという経験をしていたので、『これはこれ以上がんばっても食べないな』と、早めに判断しました。これ以上すると無理やりにでも食べさせたくなってしまいそうだったので、今日の次女へのピーマンチャレンジは終了です。

 

 

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さて、次は4歳の長女。あいかわらず『ピーマンって嫌い!』と言いましたが、『ひと口だけでいいから食べてごらん』(←これまでひと口すらも嫌がっていましたが、最近はどんなものでもだいたいひと口は食べるようになりました。)というと、あっさりパクリ。平常心を装っていましたが、実は心の中でガッツポーズの私。すると自分から『ピーマン食べれたよ!!!』と。
yururi010_02即座に『すごいやん!さすが4歳は違うわ~!』『ピーマン嫌いってゆうてたから食べれんかなぁと思ったけど、食べれたから、ママもびっくりしたよ~!おいしかったね!!』と、よいしょ祭りです。
長女は最近誕生日を迎え、“4歳になった”というのが誇らしいみたいなので、“4歳”というキーワードはがんばったときによく使います。よく“お姉ちゃんだから”という言葉は使わない方がいいといわれたりしますが、そういった言葉も、子どもの様子をみながらたまに使っています。
“お姉さん”ということがうれしいという気持ちもあるみたいです。なんでも時と場合、言い方によりますね。
それから気をよくしたのか『ほら、もう一個も食べれるで!』と得意気にパクリ。
結局、野菜炒めの入ったお皿はピカピカになりました。

 

 

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そのあと会った人にも『あのね!ピーマン食べれたんやで!』と報告。当然、いきなり言われた人は全く何のことか分からず、解説する私。そのあともピーマンを使った料理をしましたが、食べることができました。

 

あんなに嫌がっていたピーマン・・・やっぱり嫌いだと言われているからといって、食卓に出さないようにしてはいけないな~と実感。とはいえまだまだ気まぐれの4歳児。もしかしたら今度は食べないかもしれません。食べるときもあれば食べないときもある。それでもいいのです。
ピーマンを食べないと死んでしまうわけでもなし。だけど、いろいろな食材に触れて、味を知って、何かを感じる体験をたくさんしてほしいなと思います。そしてそれが、楽しい時間であるように。
といいながら、我が家は平日子どもと3人だけで食卓を囲むことがほとんどなので、実際のところ食事の時間なんて毎日戦場です。

yururi010_03何回『ちゃんと座って』と言うか、何回床を拭くか。(なんであんなにお茶をこぼすんでしょうね)

 
2人の子どもをもぐらたたき状態で相手しながら、自分はなかなかゆっくり味わって食べられない状態です。それでも、1年前と比べれば、ずっと楽になりました。たいそうな料理を作ることはできなくても、一番は楽しく会話をしながら食事ができるように
そう自分にも言い聞かせながら、明日からも適度に食事づくりをがんばりたいと思います。