忘れてませんか?ご自分の栄養バランス
いまから十数年前ですが、我が子を抱っこひもで抱っこしてバスに乗ったときのことです。「お母さん、赤ちゃんが大きくて大変ねぇ!どうぞどうぞ」と、優先席に座っていたご年配のおばあさんが、席を譲ってくれました。
小柄な母親が大きすぎる赤ちゃんを抱えて大変そうに見えたのでしょう。お年寄りに席を譲っていただくなんて申し訳なかったのですが、買い物の荷物もあり重かったので、ありがたく座らせていただきました。生まれたときは平均的な体重だったのに、生後1ヵ月を過ぎるころには、すでに5kg、そのあともつねに標準体重より3kgオーバーだった息子。抱っこもおんぶも、とにかく「重い!」。重労働だったのを覚えています。
ベビーカーを押しながら、ミニスカートで街をさっそうと歩いているお母さんをよく見かけます。スタイルがよくて、子どもを産む前と変わらないプロポーションを維持しているセレブママやタレントさんは、憧れの的ですね。
でも・・・ちょっと待って。おかあさん自身の健康、栄養管理は大丈夫でしょうか?
お母さんが「やせ」すぎている
上のグラフは、厚生労働省による調査結果です。20~29歳で21.5%、30~39歳で17.6%が、低体重(BMI値が18以下)になっています。ちょうど母親になる世代の女性たちが「やせ」の危険信号に陥っていることがわかります。やせている方が美しいというような世間の風潮?もあるのでしょうか、インターネットショップやドラッグストアにも、ダイエット食品や健康食品、サプリメントがあふれています。
子育ては体力勝負。立ちくらみや貧血気味、朝起きられない、食べられない…なんてことが続いたら要注意。また、子どもにはきちんと食べさせているけれど、自分の朝ごはんはついつい抜いてしまうといったことはありませんか?気がついたら栄養失調になってしまうケースもあります。子どもの健康を第一に考えて毎日一生懸命に働いたり、家事に追われたり、自分の時間もなかなかとれないお母さん、お父さん。一歩立ち止まってご自身の食生活を見直してみませんか。無理をして、からだを壊してしまう前に…自分への反省もこめて、大人こそ健康管理とその源である食生活を見直さなければならないと思うのです。
次回は、バランスのとれた食生活ってなんだろう?について、もう少し考えてみたいと思います!