9月に入り、日中の暑さは残るものの、朝晩は少し涼しくなってきましたね。
秋は空気が澄んで月が綺麗に見えるようになり、お月見に適した季節ですね。
ところでお月見の日付は毎年変動しているって知っていましたか?
「十五夜お月さま」といいますが、毎年9月15日というわけではないのです。
一般的に「十五夜」とは、旧暦の8月15日のことをいい、今年(2019年)の十五夜は9月13日(金)です。
十五夜は、秋の美しい月を鑑賞しながら、秋の収穫に感謝をする行事です。
秋の収穫といえば、春に田植えをした稲たちも、立派なお米になりました。
ひょろひょろだった苗が、立派な稲穂になっていくようすも、なかなか感慨深いものがありました。こちらはまた、改めてお話しさせてもらおうと思います。
さて、そんな十五夜ですが、お月見といえば、『お月見だんご』が思い浮かびませんか?
そんなお月見だんごを、子どもと一緒に手作りしてみてはいかがでしょう。
お団子といえば白玉団子がありますが、白玉粉だけで作るお団子は、くちの中でくちゃくちゃとして子どもには噛み切りにくく、のどに詰まらせてしまう危険性があります。
こういったお団子は、保育所でも提供しないようになってきています。
今回ご紹介するお団子は、白玉粉だけで作るのではなく、上新粉や豆腐を加えて少し噛みごたえをつくり、さらにかぼちゃを加えたものは、口の中でほどけやすくなっています。
『豆腐白玉団子』
材料(3~4人分)
用意するもの
ボウルA(材料をこねる用)、計り、軽量カップ、まな板、包丁、鍋、穴あきおたま、ボウルB(水を入れて白玉を冷ます用)
さて、おうちでクッキングをするときの一例もご紹介します。
クッキングは下準備がとても大切です。
準備がしっかりできていれば、思ったよりも気軽に子どもと一緒に料理ができます。
ケガがないようにすることが一番です。
まずは大人だけで下準備をしておきます。
下準備ができたら、子どもの身支度をします。
髪の毛が長い場合は、じゃまにならないようにしばっておきます。できればエプロンをして、頭にはバンダナなどを巻いて、髪の毛が落ちてこないようにするとよいでしょう。
手は石鹸を使って指と指の間まできれいに洗います。
さて、いよいよ子どもと一緒にクッキングをしましょう。
〈かぼちゃのお団子〉
お団子の生地:かぼちゃ=1:1程度の割合で混ぜ合わせます。
かぼちゃが多いほど口の中でほどけやすくなります。
白いお団子の生地にかぼちゃを練りこむ作業も、子どもにやらせてあげましょう。
あとは白いお団子のときと作り方は一緒です。
お団子はまん丸のものが可愛らしいですが、小さい子どもには注意が必要です。
子どもの食べ方や口の動かし方をよく見て、提供するかたちはどんなものがいいのか考えます。
小さい子どもはお団子の真ん中をつぶしたり、あらかじめ小さく切っておいたりと、配慮が必要です。
どんどん口の中に入れて早食いしてしまったり、あまり噛まずに飲み込んでしまうようなら、白玉粉を使わずに、茹でてマッシュしたさつまいもやかぼちゃに砂糖少々を加え、丸めたお団子の方が安心です。
少し大きくなってくれば、なんでも危険だからと回避するのではなく、大人が子どもの食べるようすをみながら、“ゆっくりもぐもぐ、よく噛んで”と教えてあげることも大切ですね。
9月15日の十五夜のお月見の日は、保育所でもお団子のおやつを提供することが多いです。
15日は平日なので、前後の月がきれいに見られるお休みの日などに、子どもと一緒に作ってみるもいいかもしれませんね。
ちなみに「十五夜」は「満月の日」とは限らないようです。
今年は十五夜の9月15日の2日後、9月17日(土)が満月だそうですよ。
それに、10月には『十三夜』といって、二番目に月がきれいに見える日があるそうです。
今年の十三夜は、10月13日です。
こちらも木曜日と、平日ですが、前もって下準備をしておいて、またはその日の夕食を少し簡単なものにして、子どもと一緒に作ったお団子を食べながら、夜空を見上げてみてもいいかもしれませんね。