クラシックギターと朗読による音作品
「耳でみる絵本」ってご存知ですか？

聴き手が想像し作家となる「耳でみる絵本」

「耳でみる絵本」とは、1本のクラシックギターと1人のアナウンサーの朗読による音作品です。クラシックギターは「小さなオーケストラ」と呼ばれるほど、さまざまな表現ができる創造性豊かな楽器だそうです。空気のキャンパスに筆をおとし、絵を描くような感覚と教えていただきましたが、ちょっと難しいですよね…赤ちゃんを撫でるように弾けば、そのようなやさしい音が、水面を反射する朝日を想像しながら弾けば、そのような音風景が奏でられるのだそうです。

背景に流す音楽ではなく、創造性豊かな音像と、プロアナウンサーによる朗読が絡み合い一体化することで、聴き手の頭の中に、心の中に、自分だけの「絵」を映し出します。

聴き手が想像し作家となる。これが「耳でみる絵本」なのです。

想像力は思いやりの力につながる

佐藤洋平氏が、「耳でみる絵本」を通じ伝えたいことは、想像力は思いやりの力につながるということです。さまざまな場所で、そして子どもだけでなく、ご高齢や障がい等により本を読むことが難しい方でも楽しむことのできる新しい絵本のカタチを目指したい、彼のそうした想いを実現したオーディオブック版や書籍版は次々と世に送り出され、テレビでも取り上げられるほど話題になっています。

スマートフォンなどの普及により便利さを手に入れてしまった子どもたちや大人たちが失いつつある【聴き、考え、想像し理解する】という人間ならではの力が、今、大切であると佐藤氏は言います。想像力は思いやりの力につながる、その「思いやりの力」を育む音声のみで構成された絵本を、一人でも多くの方々に届け、私の知らない誰かの笑顔を生むことができたら・・といつも考えていますと、佐藤氏は結びました。

対象年齢別にさまざまな作品を制作

「耳でみる絵本」は、胎児期、新生児期、乳児期、幼児期、児童期などさまざまな対象別に制作されています。ここではそれらの作品群の中から、「”クロッポー”＆”Cloppo”」をご紹介します。

対象は幼児（2～6歳）です。主人公は鳩時計のクロッポー。鳩時計のクロッポーが教えてくれる時報を、お子さんと指折り数えることによる数の学習。是非、お子さんと一緒に「何時かなぁー」と数えてみてください。物語は幼稚園児の生活リズムをもとに制作されていますので、実際の生活リズムと照らし合わせながらお子さんとお話しするのも楽しいかもしれません。

クラシックギターの音を聞きながら、大人がお話を読み聞かせてもいいですし、付録のCDを一緒に聴いてもいいですし、数字を覚えたり、時計の針の動きを学んだりすることができます。

CDには日本語版のほかに、英語版もあり、ネィティブな英語の発音や表現に触れることもできます。

癒しの周波数も好評のひとつ

「耳でみる絵本」のクラシックギターは、近年癒しの世界で大きく取り上げられているソルフェジオ周波数の528Hzを軸に作曲演奏されています。528Hzは、自律神経を整え、交感神経を下げ、副交感神経を上げ、心身の不調を改善させると言われています。多くの方々から好評いただいている背景には、この繊細でやさしいギターの音もひと役担っているようです。

「耳でみる絵本」は、聴く物語のこと…

耳で聴き、心に挿絵を描く。それが耳でみる絵本。背景音楽ではない。見事にストーリーと音楽が一体化しているのです。佐藤さんの作品をたくさんの方々に聴いていただきたいと願っています。子どもと寝そべり、その柔らかな髪に触れながら…

物語も音楽も人生のあらゆる場所、あらゆる時の中に絶え間なく存在しています。佐藤さんの作品はそのことを我々に思い出させてくれます。

教育コーディネーター 小山彰子氏はこのように評しています。

耳でみる絵本 “クロッポー”＆”Cloppo”

スマホで便利さを手に入れてしまった現代の子ども達が失いつつある「聴いて」→「考えて」→「想像して」→「理解する」チカラや、 数と時刻の関係性、幼児期の正しい生活リズム、英語力を養います。

著者：佐藤洋平

ナレーター：今中麻貴

出版社：愛育出版

価格：1,500円＋税

附属CD：日本語版・英語版・各カラオケバージョンを収録

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