え?!そうだったの?<br>観察力で、子どもの願いを汲み取ろう

ご家庭では、どうでしょう。
お子さんとごはんを食べるとき、ついついテレビの方にばかり目をやっていませんか?
あるいは、食べているお子さんを横目に、スマホをいじっていたりしませんか?

 

「ちゃんと食べて」
「もう、こぼさないでよ」

なんて、一方的に言葉だけで急かしたり怒ったりしていませんか?
または反対に、子どもは自分で食べようとしているのに、先回りして手や言葉を出しすぎているのかもしれません。

 

子どもが食事に集中できなかったり、食べない日が続いたりするときは、10分、いや5分でもいいので、イライラする気持ちを少し横に置いて、「この子はいま、どんなふうに食べているのかな」と冷静に観察してみてください。
お父さんお母さんも忙しく疲れているので、「そんな悠長な時間ないよ」と思われるかもしれませんが、時々でもいい、子どもの様子を感情抜きに観察してみてください。
すると、この子が今どんな発達段階で、どんな課題に向き合っているのか食べるときのくせや表情が見えてくると思います。手づかみでぐちゃぐちゃ遊び食べをしているように見えても、実は汁物の中の具を先につかんで食べて、その後にスプーンで汁を飲んだりと、食材によって使い分けているのかもしれません。スプーンで食器をたたいている場合、音を出したりすることが楽しくて仕方ないのか、食材が大きくて口に運べず困ってこねくり回しているのかもしれません。

 

大人視点で「ダメでしょ!」と頭ごなしに叱るのではなく、「そうかそうか、今はそんな気分なのね」「ちょっと食べてみようか」と、食事のマナーもさりげなく伝えながら、育ちをサポートする。肩の力を抜いてみると見えてくる風景があるかもしれません。
ママ・パパも時々、立ち止まって「子どもの時計」の針に、身をゆだねてみませんか。

 

 

今日のヒント:時には「子どもの目線」になってみよう!

 

では次回もお楽しみに!