離乳食ってなぜ大事なの?

「感覚面の話」としては、これまでに臨床心理士による「偏食の理由のひとつは感覚の過敏さ」「食事だって学びの場、発見と体験の連続!」をお届けしてきました。
本テーマの第3弾となる今回は、言語聴覚士が執筆しています。是非、お母さんに伝えたいこと、「離乳食ってなぜ大事なの?」です。

市販の離乳食に頼ってみるのもひとつ!

いろいろな食材に触れる中で、お子さんが食事に抵抗感を示すこともあるかと思います。ですが、この時に無理をして食べさせる必要はありません。離乳食の期間は母乳やミルクから、自分で食事を取れるようになるための“橋渡し”となる時期です。焦らず色々な食材に触れ、感触や味、香り、歯ざわりなどを試すことで、少しずつ食べ物への興味・関心を広げていきながら食事への意欲に繋がっていければ良いのです。「この食材を食べない!」「この離乳食が食べられない!」ということに一喜一憂しすぎず、お子さんの成長を長い目で見ていくことも大切です。

現在は市販のものでもいろいろな種類の瓶詰・レトルトの離乳食がたくさんあるため、市販のものに頼ってみるのも1つです。「うちの子こういうのだったら食べるんだ!」と気づくきっかけになる場合もあります。市販のものを買ってみて、「食べた!」というものを作ってみるのも良いかもしれません。
また、同じ食品の離乳食でもメーカーが異なれば味も異なります。同じ食品を扱っていてもメーカーが異なるとお子さんが食べてくれることもあるかもしれません。「これなら食べるけど、こっちは食べない」などお子さんの好みを探ってみましょう。
市販の離乳食であれば保存や持ち運びも楽なので、外食やピクニックなどに持ち込むこともでき、育児の合間の気分転換にもなりますね。

 

離乳食は食事に慣れるためのファーストステップ。大人もお子さんも無理せず、今しかない時期を楽しめると良いですね!

 

 

※今回は、一般社団法人ぽけっとの【言語聴覚士】が執筆しました。

 


 

一般社団法人ぽけっと

corporate009_img012017年2月設立。児童発達支援・放課後等デイサービス事業『発達支援ルームぽけっと』や園や学校の先生方を支援する研修・巡回事業等のサービスを提供しています。
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