<font>森永乳業×HAPIKU vol.2</font><br>母乳育児のママに知ってほしい<br>チルミルで手軽においしく栄養素をサポート!

2019年、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」が改定され、離乳食についての考え方、母乳育児におけるエネルギーや栄養素の補完の必要性について明記されました。今回は策定に携わった相模女子大学栄養科学部教授の堤ちはる先生にお話を伺いました。

相模女子大学 栄養科学部健康栄養学科 教授
堤 ちはる

管理栄養士、保健学博士。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド策定に関する研究会」委員や「保育所における食事の提供ガイドライン作成検討会」座長などを務める。乳幼児の保護者の心に添うわかりやすい食生活支援を常に心がけている。

 

母乳や育児用ミルクのエネルギーと栄養素を
補うものが離乳食

離乳食をいつからどのように進めていけばよいか、ということをお話する前に、まず「離乳」とはどのようなことかを確認しましょう。
2019年に改定された厚労省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳とは「成長に伴い、母乳または育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程をいい、そのときに与えられる食事を離乳食という」とされています。さらに、この離乳食という言葉について、 “WHOでは「complementary feeding」といい、いわゆる「補完食」と訳されることがある”とも併記されています。
離乳食は「離」「乳」の文字があるために、「母乳や育児用ミルクとさようなら」というイメージがあるかもしれません。しかし、乳汁を補う(補完する)役割をもつのが、離乳食です。

 

不足するエネルギーや栄養素を補うために、
母乳育児も適切な時期に離乳開始を

離乳食の開始時期は5〜6ヵ月頃が推奨されています。しかし、「母乳だけでなるべく長く育てた方がいいのではないかしら」「食物アレルギーが心配な場合は開始を遅らせたほうがいいのかしら」など、開始時期に迷われる方も少なくないようです。
近年は母乳育児をするお母さんが増えています。それはとても喜ばしいことです。しかしその一方で、母乳育児の方のなかに、離乳開始時期が遅くなったり、適切な時期に離乳を開始しても、その進行が遅かったりする方もおられます。
食物アレルギーについては、「離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はない」と「授乳・離乳の支援ガイド」に掲載されています。
なお、小さく生まれたり、病気や障がいがあるなど、特別な配慮が必要な赤ちゃんの離乳食開始時期については、医師と相談して決めていきます。