Q

白ごはんを食べません

ごはんが白ごはんだと、ほとんど食べません。味付けをしたり混ぜ込めば食べますが、ほとんど保育園で給食を残したことがない子どもが白ごはんだけ残したと聞きました。そのうち好きになりますか?
(2歳・男児)

A

子どもの頃白いごはんが苦手だったんです。実は私も…!(by園長)

お母様・お父様にとっては「給食残したことなかったのに…どうして?」と心配になりますね。お気持ちよくわかります。「私もそうだったのよ」という園長先生がいましたのでお話を聞いてきました。以下参考にしてみてくださいね!

 

●K園長:白いごはんって味がなくて、パサパサして…小学生までぜんぜん食べられなかったのよ。

●アン先生:そうなんですね。お父さん、お母さんに『食べなさい』って言われなかったんですか?

●K園長:いいえ、全然。食べなさい、とは言われなかったのよね。

●アン先生:へぇー怒られなかったんですね。

●K園長:食卓には、もちろんごはんは並んでいたけどいつも手をつけなかったの。食べなくても、それを気にする素振りも見せず、父も母もいつもにこにこしていた思い出があります。でもある日、両親が『やっぱり新米はおいしいわねー』『お米が光ってるわよね』『全然味が違うね』などとお米の話をしながら、あんまりおいしそうに食べるので、私はごはんをじっと見て(そんなにおいしいなら、食べてみようかな…)と思ったのよ。それからは大好きになったわ!

●アン先生:へえ!そうなんですね。食べられなくても、怒られなかったことが、かえってよかったのかもしれませんね。

●K園長:そうなのよ!今思えば、父と母が無理強いせずに、じっくり待ってくれてたことが、自分から「食べてみようかな」という気持ちを引き出せたことにつながったのかな、と思います。保育園でも、とくに2歳ごろのお子さんは『これ嫌い~!』と好き嫌いが出てくることが多いんですよ。でもそんなときは決して無理強いせず、食べられないことを責めないこと。残してしまったとしても、いつか食べられるようになるもの、とゆったり構えてみてください。そして、私がそうであったように『お米のおいしさ、お米にも味の違いがあるんだよ』ということを、体験を通して知らせていかれたら、なお良いですね!たとえば田植えや稲刈りのイベントに参加してみる、塩おむすびをいっしょに作ってみる、などの食育もおすすめです。お子さんがどんなふうに白いごはんを好きになっていくか、食べられるようになるのはいつごろかしら?楽しみにしながら、成長を見つめていく・観察できる!それも、“子育ての楽しさ・醍醐味”だと思いますよ!

(グローバルキッズ保育園 園長)