Q

形ある野菜を食べません

形ある野菜を食べません。葉物や根菜類、枝豆、生野菜全てダメです。
いも類、コーン、トマト、南瓜は甘みがあるせいかたべます。その為か、2歳ながらに便秘にもなっています。

保育園でも、参観にいったのですが他の子に比べ食べるのが遅く、野菜の混じったおかずは手をつけず野菜をはじいてない部分だけをチビチビ食べ、他の子の食べっぷりにショックをうけました。ほぼ毎日ごはんと味噌汁の汁のみと連絡帳にかかれています。

家では考えつく方法は全てしました。
TVアニメのお野菜のキャラクターの本を見せたり、お野菜の本を見せたり、お好み焼きに混ぜ込んだり、あんかけにしたり、一緒に作っている様子をみせたり、父親と一緒に「おいしいね」と言いながら食べて見せたり…
プロセッサーでハンバーグに混ぜ込んだり、みじん切りくらいにしてごはんに混ぜ込んだり、カレーにいれたり、のりで巻くと食べますが、メニューのバリエーションも限界です。幼児食の段階なので形あるお野菜をぱくっと食べて欲しいのですが、自分からは食べず、親が口へ入れてもすぐにべぇーと吐き出します。

自治体の相談など行くとそのうち食べるようになると言われますが、現段階で便秘もあり心配です。
赤ちゃんの離乳食のような状態のポタージュであれば飲むのですが、親としては形ある野菜をたべて欲しいです。
いったいどうしたらよいのですか?何か良いアドバイスをお願いします。
(2歳・男児)

A

今は食べられなくても、心配ありません。頑張りすぎず、ゆったりと見守ろう。

まずは日々のご努力に心からの拍手を送りたいと思います。相談を寄せてくださる皆さんに言えることなのですが、皆さん本当に頑張っていらっしゃいますね!お子さんへの愛情をひしひしと感じています。

いろいろな工夫をして、なんとか形のある野菜を食べてもらいたい、便秘もなくなって、すくすく育ってほしい…その願いがなかなか、思うようにならないと焦ってしまいますよね。
自治体の相談では「そのうち食べるようになる」と言われたとのことですが、そのとおりで、成長とともにいろいろな食べ物や食べることの意味がわかってくると、「みんながおいしそうに食べている野菜、僕も食べてみようかな」と興味がわいてきたり「食べてみたらおいしかった」という経験を積み重ねることによって、野菜への抵抗もなくなってくることでしょう。
一方で子どものことを願うお母さまの愛情の大きさと必死さが、お子さんにはもしかしたら「ママがまたお野菜を食べさせようと思っていろいろなものを見せてくる!」「僕は苦手なのに、お野菜食べないと、お母さんが困った顔をする」というようなイメージとなって印象づけられているかもしれません。便秘がちとのことですが、食べ物だけでなく見えないストレスや運動不足が原因となることもあります(大人もそうですよね)。
食育の一環として、一緒に畑に行ってお野菜を採ったり、ブロッコリーをちぎったり、きのこを手でわけたり、なども有効かもしれません(もうすでに試したかもしれませんね)。たまにはキャンプやバーベキュー、収穫体験など非日常の空間で、野菜に触れてみるのもいいですね、「野菜って、土の中でこんなふうに育ってるんだねー」「お料理手伝ってくれる?」などの経験をしたりなどもいいかもしれません。
保育園でも、1つ食べられたら「食べられたねー!」とたくさんほめてあげ、無理強いしないようにしています。他の子は食べているのに…と比べずに、「食べなくてもいいや、食べたくなったら食べようね」という気持ちでゆったり待ってあげてください。保育園に通って元気に過ごしているということだけでも、お子さんの成長の証、とても素晴らしいことだと思います。お母さん自身も、どうか自信を持ってくださいね!

 

(グローバルキッズ保育園園長・本部栄養士・保育士監修)