歯と口のトラブルと「腎」との関係

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胃腸の熱によるもの

甘いものや脂っこいものが多かったり、野菜が少なかったりすると、胃腸に熱が溜まってしまい、歯茎の炎症などを起こしてしまいます。唇の乾燥や荒れ、口周りの吹き出物、口角の切れなどが見られる場合や、舌の中央が赤や黄色になっている場合は、食事による胃腸の熱が影響していることがあります。また、口臭がしたり、便秘になったりする場合もあります。(表の黄色部分をご参照ください)
胃腸に熱が生じると、冷たい飲み物や食べ物も欲しくなりますが、身体の冷えにもつながるため、できるだけ常温のものをとるように心掛けましょう。

 

また、気温が上がってくると、からだはその熱を発散しようとするため、血管を拡張させて熱を逃がす働きのある甘いものや、熱を取り除く働きのあるパンが欲しくなることがあります。そのような時は、身体の不要な熱やむくみをとってくれるきゅうり、トマト、湯がいたとうもろこしなど夏野菜を上手に使ってみてはいかがでしょうか。きゅうりやトマトは苦手…というお子さんの場合は、おやつの時間を食べる時間から、野菜と触れ合う時間にしてみるのはどうでしょう? きゅうりやトマトを縦、横、斜めに切って子どもに見せてあげましょう。

oriental-018_img03切り方を変えるとどんな風に見える? 切った野菜で、顔を作ってみようなど、会話をしながら親子で遊んでみてください。季節の野菜のスナップエンドウ、そら豆、グリーンピースなどの豆類は、野菜でお絵描きをする時の顔のパーツとして使いやすいうえに、消化器官を助け、甘いもので影響を受けやすい脾臓、胃腸にもよい効果があります。

 

虫歯は甘い食べ物だけの影響ではなく、腎臓や胃腸といった内臓とも関わっているというのが東洋医学の考え方です。口の中だけではなく、からだ全体のバランスを整えて、虫歯予防にもつなげていけたらいいですね。

 

※舌の色はあくまで目安です。普段から観察して舌の色を比較してみたり、検温と比較してみたりするとより子どもの体調が分かりやすくなります。
※アレルギーなどをお持ちの方は十分注意して、保護者様の責任の下で食事をとってください。
※刃物を取り扱う際は保護者様の監督の下、十分注意してください。