舌からわかる子どもの冷え

また、舌のどの部分が赤っぽいのか、白っぽいのかで、内臓のどの部分が冷えているか、熱を持っているかを知ることができます。

 

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舌の奥が、下腹部にある臓器、腎臓や膀胱にあたります。ここが白いと、おねしょや、トイレが近いとか、お腹が痛いとか、下痢や軟便になりやすいなどということがあります。腎の不調には、『冬の「腎」を癒す食べ物は「黒い色」の食材』をご参考ください。一方、赤い場合には、しめじ、冬瓜、貝類を取り入れてみてください。

舌の中央は、胃にあたり、ここが白いと消化不良が起きやすいと言われます。かぼちゃやカブ、大豆、鶏肉(ささみ)がおすすめです。赤かったり黄色かったりと熱を持っている場合には、冷やすために、冷たい食べ物や飲み物が欲しくなりますが、冬の時期、体を冷やさないようにするためには、冷たいものを取り過ぎないようにすることも大切です。胃の熱に対しては、お豆腐や白菜、葉野菜を取り入れるのもよいでしょう。

舌の両側は、肝臓になります。赤かったり黄色かったりと熱を持っている場合は、大根の葉、レバー、シジミなどの貝類、いちご、子どもは少し苦手かもしれませんが、セロリ、ピーマンもよいとされています。白い場合は、ニラや、人参、ブリ、まぐろがおすすめです。手足が冷えている場合もあるので、その場合は温めてあげるのもよいでしょう。

舌先は肺にあたり、白い場合は、玉ねぎ、ネギ、生姜など体を温めるものを、赤い場合は、大根のサラダ、ゴボウ、海苔、柿などを取り入れてみてください。

 

自分で熱を生み出す力を育てること

昔から、「首」とつくところは冷やさないように、と言われてきました。首、足首、手首と、首とつくところは、筋肉や脂肪が少なく、外気の影響を受けやすいためです。また頭寒足熱といって、足元を冷やさないようにとも言われてきました。とは言え、寒さから身を守ることは大切ですが、厚着をしたり、温かい室内にばかりいると、自分の熱を生み出す力を甘やかすことにもつながります。

寒いところでの運動は、体内のエネルギーを生み出すミトコンドリア(日々生活したり、成長したり、熱を生み出したりと、生きていくためのエネルギーを作っているのが、細胞内にあるミトコンドリアという場所になります)の活性にもなると言われており、細胞が、つまり体が丈夫に元気になります。食べ物などで身体の内側は冷やさないようにし、寒さの中でも外遊びをすることで、元気な体作りができるといいですね。

 

※舌の色はあくまで目安です。普段から観察するようにして舌の色を比べてみたり、検温との関係をみてみると子どもの体調が分かりやすくなります。