五行から見る食べ物と心の関係

怒=イライラする が強く出るときは…

イライラしやすい場合は、「肝」と影響し合っています。落ち着きがない、頭痛、のぼせなどの症状も出やすくなります。そんなときに食べるといい食材をご紹介します。

 

緑の食べ物(ほうれん草や小松菜などの青菜、ブロッコリー)、梅干し、セロリ、貝類、酢の物、麦茶

 

また、肝はストレスとも関わるため、緑の多い公園遊びなどで発散させてあげるのもよいでしょう。

 

 

喜=興奮する が強く出るときは…

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喜ぶこと自体は悪いように思えないかもしれませんが、喜びが過ぎると興奮が強くなり、「心」に影響を与えます。特に、夏の時期は、「心」に負担がかかりやすい時期になるため、興奮しやすいお子さんの場合は、冷えのぼせ(手足や下半身は冷えているのに、上半身に熱がこもりほてっている状態)や、熱中症にも注意が必要です。食べるといい食材は、

 

赤い食べ物(スイカ、にんじん、赤かぶ、トマト)、夏野菜(きゅうり、なす、トマト、ピーマン、ゴーヤなど)、番茶

 

 

思=クヨクヨする が強く出るときは…

心配で思い悩む、つまりクヨクヨすると、「脾」に影響を与え、胃に負担がかかりやすくなります。口臭がある場合は、消化不良も考えられますので、胃腸に負担をかけない消化に良い食事を心がけてください。食べるとよい食材は、

 

黄色い食べ物(さつまいも、とうもろこし、かぼちゃ)、自然な甘さのある穀物、野菜(玉ねぎ、にんじん、大根、キャベツ)、お味噌汁

 

ここでいう「甘味」は、自然な甘さになります。お砂糖が入ったお菓子類は、かえって「脾」の負担になるので控えたほうがいいでしょう。

 

 

悲=メソメソする が強く出るときは…

悲しみが強くなると、「肺」に負担がかかり、乾燥しやすくなり、咳が出たり、便秘になりやすかったりしますが、涙を流すことで、悲しみを和らげることができると言われています。泣く事も大切なことなので、我慢させず思いっきり泣かせてあげるのもよいでしょう。また「肺」は皮膚とも深い関りがあるため親子のスキンシップをとるのもおすすめです。食べるとよい食材は、

 

白い食材(大根、レンコン、ネギ、玉ねぎ、ゆり根、梨)、高野豆腐

 

 

恐=怖がる が強く出るときは…

恐怖が強くなると、「腎」に負担がかかります。「腎」は骨や耳、膀胱とも関係するため、そういった部位のトラブルが起きやすくなります。「腎」を休ませるために、早寝早起きをベースに、下記のような食べ物を取り入れてみましょう。

 

黒い食べ物(海藻、貝類、黒ゴマ、黒豆、蕎麦)、クルミ、小豆、お味噌、エビ、黒豆茶

 

また、下腹部が冷えやすいことが多いため、足元などを冷やさないようにしてあげてくださいね。

 

食べ物で性格が変わるわけではありませんが、感情も食事もバランスを取ることが大切です。小さな頃からいろいろな味覚や食べ物と共に、感情も味わっていくことで、心身の豊かさを育んでいきましょう。