だれだって子どもの泣き顔よりも笑顔をたくさん見たいものです。
いけないよと伝えることは伝える。
だけど、どうしてそんなことをしたのか、その子どもの背景を、その子どもの気持ちになって考えてあげる。
怒って怒って押さえつけるよりも、案外簡単に理解してくれるかもしれません。
子どもの気持ちになって考える。簡単なようでとても難しいです。
イライラとし、心に余裕がなくなると、子どもの気持ちを考えるよりも、なんでこんなことばかりするの!という目の前の状況にしか目がいかなくなります。
だから大きな声で怒って、子どもを黙らせようとしてしまうのです。私もたまにやってしまうのですが、後味のわるさといったらありません。
親はそれぞれに、子どもにこんな風に育ってほしいなという願いがあると思います。
私は、娘たちには大人の顔色をうかがいながら行動するような子どもに育ってほしいと思っていません。それなら、ただ怒ってダメだと言うだけなのは、きっと違うのでしょう。
もちろん危険なことをしていたら、子どもがびっくりするような大きな声で注意しないといけないこともあります。だけど、言いっぱなしではなく、なぜそれをしてはいけないのか、理解させてあげることが、次につなげる大切なことだと思います。
怒りっぱなしにしないこと。声は遠くまで届くので、声だけで耳に届けることができます。
だけど、子どもの心に言葉を届けようと思ったら、やっぱり顔を見て、目を見て。
そして、叱りながらも「あなたのことがたいせつだ」と伝わるように、どこかに触れ、最後は抱きしめます。
何度も繰り返しになりますが、一番は自分が心に余裕を持っておくこと。
子どもと関わる私がなによりも心がけないといけないことは、結局はそれなのです。