1月11日は鏡開き・・・ということで、おもちの話

今日、1月11日は鏡開きです。
地域によっては1月15日だったり1月4日だったりするようですが、一般的には松の内が終わったあとの1月11日に行われるのだそうです。

鏡開きで下げたおもちは、お汁粉やお雑煮にして食べますね。

 

おもちと聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?

 

私の実家では、おもちはごちそうでした。お正月はもちろん、お彼岸や冠婚葬祭など、人がたくさん集まるときにはおもちが登場します。私の祖母などは、おもちが食卓にならぶのを見て、「今日はごちそうだ!」と喜んでいたものです。

 

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ずんだもち。宮城県の郷土料理としても有名です。

実家でおもちとなると、食卓に並ぶのは、お雑煮、あんこもち、納豆もち、きなこもち、たまにずんだもち(手間がかかるので登場頻度が少ないのです)といったところ。他には磯部もちやおろしもち、しょうがもち、えびもち、くるみもちなどが代表的なところでしょうか。春にはよもぎもち(いわゆる草餅)も母がよく作ってくれました。

 

もち食文化について調べてみると、さかのぼること江戸時代、伊達藩では毎月1日と15日におもちをついて神様にお供えし、平安無事を祈って休息日とする習慣があったそうです。そんな習慣から、旧仙台藩の地域では独自のもち食文化が根付いていったんですね。

 

旧仙台藩というと、宮城県から岩手県南部にかけての地域です。

中でも、私の母の実家でもある岩手県の一関(いちのせき)地方のもち食文化は、世界遺産に登録された「和食」の関係食として取り上げられているそうです。一関地方のもち食は、とにかく種類が多いのが特色で、その数なんと300種類以上だとか!

 

そんな数あるおもちの中でも、意味深い名物として「果報もち」というものがあります。小豆餅の中に小さく切った萩の小枝を入れ、小枝が入っているおもちが当たった人は「果報者」、つまりは幸せに過ごせるよ、という、おもちの種類というよりは古くから続く伝統行事のようなものです。こちらは11月の大師講の行事のひとつだそうですので、詳しくはその時期に触れさせていただければと思います。

 

ちなみに、一関では「全国ご当地もちサミット」なるイベントも開催されているそうです。2012年から始まり、去年で5回目を迎えています。

 

■全国ご当地もちサミット2016 in 一関

http://mochi-summit.jp/

 

全国のご当地もち料理が集結するイベントということですので、興味のある方は、次回開催の際には、一関まで足を運んでみてはいかがでしょう?

 

お家に帰ってから鏡開きをするという方もいると思います。くれぐれも誤嚥には気をつけて、おいしくおもちを楽しんでくださいね♪